【「退職代行サービス」に関する調査結果】 「弁護士」と「一般業者」の利用意向を比較すると、 「弁護士を利用したい」という割合が約7倍
株式会社アシロ(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:中山博登)は、法律問題に悩むユーザーが、その分野の事件・相談対応を得意とする弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「弁護士ナビシリーズ」の一つである「労働問題弁護士ナビ」にて、「退職代行サービス」に関する調査を行いましたので、調査結果を公開します。
※調査結果 詳細:https://roudou-pro.com/magazine/44/
退職代行とは、何らかの理由で労働者が会社を退職できない、退職したいと言えない場合に、労働者に代わって退職の意思表示を行うサービスのことです。従来は弁護士が業務の一環で行なっていましたが、現在は退職代行サービスを提供する業者も増えており、「退職代行」のサービス領域も広がっています。
今回の調査では、「退職代行サービス」の認知度や利用意向、また弁護士と一般業者のどちらを利用したいと考えているのか、その理由について調べました。
■調査の実施概要
調査期間:2020年12月30日 ~ 2021年8月13日
調査方法:インターネット調査
調査対象:労働問題弁護士ナビへ訪問した20~50代男女200名(有効回答数199)
■調査結果サマリー
・「退職代行サービス」の認知度は約67%あるが、利用意向は半数の約33%だった。
・「退職代行サービス」を利用したい理由は、「上司と会わずに退職できるから」や「会社と一刻も早く縁を切りたいから」が多かった。
・「退職代行サービス」の利用意向を比較すると、「弁護士」と「一般業者」では、「弁護士」の方が約7倍多いという結果になった。
・「弁護士」の利用を選択した理由は、「弁護士の方が信頼できる」や「残業代請求などの交渉も検討している」が多かった。
■調査結果の詳細
① 退職代行サービスの認知度について
「退職代行サービスの存在を知っていますか?」という質問に対して、「はい」と回答したのは133名、「いいえ」と回答したのは66名という結果になり、退職代行サービスの認知度は約67%となりました。
② 退職代行サービスの利用意向について
「退職代行サービスを利用したいと思いますか?」という質問に対して、「はい」と回答したのは65名、「いいえ」と回答したのは134名という結果であり、退職代行サービスの利用意向は約33%となりました。退職代行サービスについて認知しているが、利用意向はまだ低い傾向にあることが分かります。また、利用したい理由としては、「上司と会わずに退職できるから」が一番多く寄せられ、その他「会社と一刻も早く縁を切りたいから」や「即日に辞められるという謳い文句に惹かれた」という声もありました。
一方で、利用しない理由としては、「辞める場合でも自分で言えるから」や「業者の非弁行為が気になるから」、「現職とその後の関係性が保てない」といった声がありました。
③ 「退職代行サービス」を利用する際の「弁護士」と「一般業者」の利用意向について
「退職代行サービスを利用する場合、弁護士と一般業者どちらを利用しますか?」という質問に対して、「弁護士」と回答したのは57名で約88%、「一般業者」と回答したのは8名で約12%と、「弁護士」の回答割合が約7倍高い結果となりました。
「弁護士」を選択した理由は、「弁護士の方が信頼できる」や「残業代請求などの交渉も検討している」、「パワハラ訴訟も視野に入れている」が挙げられました。また、「一般業者」を選択した理由については、「費用が安いから」が挙げられました。