夫の浮気調査を自分でする方法｜注意点や依頼する際の費用相場まで徹底解説

夫の不倫に気付いたとき、浮気調査で証拠を掴もうとする方は多いでしょう。収集した資料・データを活用し、夫との離婚手続きを進めたり浮気相手へ慰謝料を請求したりするなら、法的証拠をどれだけ集められるかがカギとなります。

もし不十分な証拠を武器に争うと、自身の要望どおりにことが進まないケースが出てくるかもしれません。しかし、浮気調査に探偵を雇うと高額になるため、どうにか費用を抑えつつ証拠を入手していきたいものです。

この記事では、夫の浮気調査を検討している方のために、収集すべき証拠内容と自力でできる調査方法を注意点も交えながら解説していきます。さらに、調査を専門業者へ依頼する際の費用相場も掲載しています。夫の浮気調査にかかる費用をなるべく抑えたい、証拠を使って離婚や慰謝料請求を有利に進めたいと考える方は、参考にしてみてください。

なお、この記事で紹介する個人での浮気調査方法は、ケースによって違法行為に当たる可能性もゼロではありません。違法行為の成立要件を把握して、必ずご自身の判断のもとで行うようにしてください。違法性が不確かな場合には、探偵業者に依頼することをおすすめします。

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夫の浮気調査で収集すべき証拠とは？

浮気の事実を証明する証拠には、法的に認められるものとそうでないものがあります。どんなに複数の証拠を集めていても、確実性の低い資料ばかりでは意味がありません。もし今後、夫の浮気相手へ慰謝料を請求したり夫との離婚協議をおこなったりするつもりなら、法的観点で浮気を認めてもらえる証拠を入手しておくのがよいと考えられます。

以下は、法廷で争う場合に証拠として認められるもとそうでないものを分類したものです。きちんとチェックし、証拠集めに役立てましょう。

上記のとおり、法廷で浮気の証拠と認められるのは、浮気相手と夫に肉体関係があったことを示すもののみです。夫が浮気相手と抱き合う・キスする様子の写真や「好きだよ」「愛している」などのメールのやりとりは、あくまでも参考資料として添付するにとどまる点を理解しておきましょう。

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裁判で有利になりたい場合は肉体関係の事実が必要

夫の浮気調査をする目的に以下のいずれかが該当するなら、夫と浮気相手に肉体関係の事実がある点を証明できるものが必要となります。

• 夫との離婚を有利に進めるため
• 浮気相手から確実に慰謝料を得るため

そもそも離婚や慰謝料請求の根本的な考え方は、民法第770条と第709条でそれぞれ定めてあり、どちらも不貞行為の有無がカギを握っています。

（裁判上の離婚）

第七百七十条　夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。

一　配偶者に不貞な行為があったとき。

二　配偶者から悪意で遺棄されたとき。

三　配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。

四　配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。

五　その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

引用元：民法第770条｜e-Gov法令検索

（不法行為による損害賠償）

第七百九条　故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

引用元：民法第709条｜e-Gov法令検索

不貞行為は、夫婦生活の平穏を侵害し夫婦関係を破たんさせる行為とされているため、男女の浮気問題でなんらかの請求を申し立てる場合は、肉体関係の事実があったかどうかが争点になると考えられます。

もし、夫の浮気を暴いてこらしめてやりたい、反省して二度とないようにしてほしいと考えるだけなら、前述に挙げた「浮気の証拠と認められにくいもの」を夫に突き付けてみるのもよいかもしれません。ただし、それ以上の要望や浮気相手への制裁まで考えるなら、不貞行為の証拠なしに協議をしても思いどおりに進まない可能性があると留意しておきましょう。

各証拠は日時と場所まで明確に

夫の浮気調査で得た証拠には、各記録の日時と場所を明確に残しておくのが大切です。たとえば、夫に浮気を自白させる際は、以下のことまで話してもらい録画・録音するとよいかもしれません。

• いつ
• どこで
• 誰と
• どのくらいの頻度で
• 何をしていたのか

その他、夫がホテルや女性宅へ出入りする写真を証拠にするなら、その場での滞在時間がわかるよう記録しておくのもひとつの方法です。探偵へ浮気調査を依頼する場合は、そのあたりもきちんと対応してくれているため安心と考えてよいでしょう。

自分でできる8つの浮気調査

夫の浮気を調査したいと思っても、依頼にかかる費用をなかなか捻出できずに調査を思いとどまる方もいるのではないでしょうか。以下は、自力でできる浮気調査の一例です。

1. マッチングサイトの利用履歴を確認する
2. GPSで位置情報を確認する
3. ボイスレコーダーを仕込む
4. 監視アプリを利用する
5. 携帯電話を調べる
6. 所有物を調べる
7. 予定を把握する
8. 尾行する

自分の力で証拠をつかむためにも、詳細をチェックしておきましょう。

1.マッチングサイトの利用履歴を確認する

夫のスマートフォンやパソコンをチェックできる場合、マッチングサイトに登録していないか確認しましょう。調査の際は、以下の点を参考にしてみてください。

• ホーム画面にアプリがないか確認する
• 検索履歴にそれらしいサイトがないか確認する
• LINE・カカオトークでやりとりした形跡がないか確認する

スマートフォンやパソコンのホーム画面にアプリがない場合は、ブラウザ版でサイトを利用している可能性もあります。インターネットの検索履歴をチェックし、怪しいサイト名が表示されないか確認してみましょう。

また、多くのマッチングアプリでは、男性が女性にメッセージを送信する際に課金しなければいけない仕組みになっています。そのため、気になる女性がいた場合は、LINEやカカオトークなどの無料アプリに誘導してやりとりしている可能性もあります。

いずれにしても、男性の浮気はマッチングアプリでの出会いから発展するケースも意外に多いものです。スマートフォンやパソコンでマッチングアプリを利用した形跡がないか調査し、怪しい女性がいないか探してみてください。

2.GPSで位置情報を確認する

携帯電話のGPS機能や市販のGPS発信器を使えば、夫がどこにいるか確認できます。また、iPhoneユーザーなら「探す」というアプリを利用すると、設定方法次第では相手にばれることなく居場所をチェックできるメリットもあります。

ただし、GPSは夫が常に持ち歩いている物、もしくは必ず利用する車などに仕込まなければいけません。当てが外れると、まったく意味のないものになってしまうため注意しましょう。夫と浮気相手がラブホテルや相手の自宅に長時間滞在するデータが取れれば、不貞行為を立証できる資料のひとつになるかもしれません。

3.ボイスレコーダーを仕込む

自力で浮気調査をおこなう場合、ボイスレコーダーを利用するのもおすすめです。超小型のものなら気付かれにくく、自宅以外に夫が利用する車のなかやスーツのポケットへ忍ばせる方法もあります。

ただし、ボイスレコーダーのデータを浮気の証拠にするなら、夫と浮気相手の会話がはっきり聴こえるよう録音されてなければいけません。会話が途切れていたり雑音が多く聞こえにくかったりすると、証拠不十分とされる可能性も出てきます。

ボイスレコーダーは浮気調査で使用する以外に、当事者らを問い詰める際や交渉する場でも会話の記録に役立ちます。夫が浮気している可能性があるなら、持っていて損はないかもしれません。

4.監視アプリを利用する

監視アプリは、浮気調査を目的に多くの方が利用しているものです。無料で利用できるものから有料のものまで、さまざまな機能を備えたアプリが開発されています。なかでもGPS機能で相手の位置情報を取得できるタイプや、パートナーのメール・LINEのやりをのぞき見できるタイプのものが人気です。

ただし、監視アプリを利用するにはパートナーのスマートフォンにアプリをインストールする必要があります。種類によってはホーム画面から表示を消せるため、利用する際はパートナーにアプリの存在を見つからないよう工夫しておきましょう。

5.携帯電話を調べる

夫のスマートフォンや携帯電話をチェックできるなら、メール・LINEの履歴に浮気相手と思われる人がいないか確認してみましょう。仮にチェックできても、表示名をサラッと見るだけでは意味がありません。履歴が新しい人物はメッセージの内容まで目をとおし、相手の登録名を変更している可能性がないか、やりとりを削除した形跡がないかといった点まで確認するのが大切です。また、場合によっては「非表示リスト」に怪しい女性のアカウントが隠れているかもしれません。

もし、自宅にタブレットやパソコンがあるなら、夫のLINEを同期しておくといつでも中身を見られます。一度設定してしまえば自動更新されていくため、浮気相手とのやりとりを入手できる可能性が高まるでしょう。

6.所有物を調べる

夫の浮気を調査するなら、財布や自家用車といった夫の所有物をチェックすると浮気の証拠が出てくる可能性があります。以下は、証拠が残りやすいとされるものの一例です。

• 車のゴミ箱
• 車内の座席の下
• カーナビの走行履歴
• ドライブレコーダー
• 夫の財布内にあるレシート
• クレジットカードの利用明細
• いつも使っているカバンの中　など

夫の所有物を確認する場合、財布やカバン、ゴミ箱の中身は必ずチェックしておきましょう。ずぼらなタイプなら、捨て忘れたレシートやゴミから浮気の証拠が出てくる可能性もあります。

また、浮気相手とのデートに車を利用した形跡があるなら、走行履歴やドライブレコーダーを確認してみるとよいかもしれません。レコーダーの種類によっては車内の様子や音声が記録されている場合もあり、浮気の参考資料にできる可能性もあります。

もし、夫の所有物からなんらかの証拠が出てきた場合、回収するのではなく写真を撮って保存しておきましょう。誰かに触られた形跡が残れば、浮気調査がばれる可能性も否めません。チェックする際は物の配置や中身が変化しないよう、きちんと元通りにしておくのが大切です。

7.予定を把握する

浮気調査を自分でおこなうなら、夫の予定を把握して一歩先を読んだ行動を心がけなければいけません。とくに浮気相手とのデート日程がわからなければ、決定的な証拠をつかむのは難しいでしょう。では、どのようにすれば、夫の予定を把握できるのでしょうか。

日常会話のなかで予定を聞いてみる

1つ目の方法は、日常会話のなかで直接予定を確認することです。「今月は残業あるの？」「××の計画を一緒に立てたいから、帰りが遅くならない日を教えてほしい」など、自然な流れで聞いてみると案外簡単に予定を聞き出せます。「この日は晩御飯いらない」「遅くなるから先に寝ていてね」と言われる日があれば、浮気相手とデートの約束をしているのかもしれません。その日をねらって調査すれば、浮気の証拠を得られる可能性があります。

ただし、あまりにもしつこく聞きすぎたり、スケジュール確認を頻繁におこなったりするのは危険です。夫に怪しまれない程度に予定を確認できるよう努めましょう。

外出に誘ってみる

2つ目の方法は、夫を外出に誘って予定を確認する方法が挙げられます。「今度一緒にランチに行かない？」「予定が入っている日はある？」などと夫の都合が悪い日を確認すると、先の予定を推測できます。

また、夫のスマートフォンや携帯電話のスケジュールを見られる状態なら、登録されている予定から浮気相手とデートする日を確認する方法もあります。ただし、スマートフォンを開く際に暗証番号を入力する必要があるなら要注意です。一定回数以上間違えると一時的にロックされ、確認に手間をとってしまうかもしれません。

8.尾行する

尾行はプロの探偵でもおこなう浮気調査のひとつです。夫と浮気相手がデートする情報をつかんだうえで行動すれば、有力な証拠を得られる可能性が考えられます。尾行がばれないか心配かもしれませんが、思い切って行動してみるのもよいかもしれません。最低限カメラを準備し、ラブホテルに出入りする様子など決定的な瞬間を記録できるよう準備しておきましょう。

このように、個人で浮気調査をする方法は多くあります。調査の仕方によって入手できる証拠に差が出ますが、思ってもいないところで法的効力のある証拠を得られる可能性もあります。夫が浮気相手とデートするのがわかっているなら、証拠隠滅前をねらって調査してみるなど、ひとつでも多くの資料を集められるよう尽力しましょう。

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夫の浮気調査を自力でおこなう場合のリスク

浮気調査は自力でもおこなえますが、いくつかの危険を伴うのも事実です。ここからは、個人の力で調査する際に起こりうるリスクを解説します。

夫に気づかれるかもしれない

自力の浮気調査は、夫に気づかれる危険性があります。仮に尾行や周辺への聞き取り調査をおこなっても、それらはプロでも技術を要するためうまくいかないケースが出てくるでしょう。決定的な証拠を入手する前に見つかってしまうと、証拠を得にくくなる可能性もあります。

浮気調査を個人でおこなうなら、ばれるリスクを承知のうえで慎重に行動するのをおすすめします。

法的証拠を揃えにくい

自分で浮気調査をしても、法的観点で浮気と認められる証拠を得るのは難しいものです。たとえ夫のスマートフォンから浮気相手と恋仲のやりとりを抜き取れて、GPSの位置情報で夫がラブホテルにいるとわかっても、法的証拠に適用されないケースがほとんどです。

個人の力で可能な浮気調査はいくつかありますが、慰謝料請求や離婚協議などを優位に進められる証拠を得たいなら、探偵事務所や興信所に依頼した方がよいかもしれません。

調査方法次第では違法になるかもしれない

自分の力だけで浮気調査をおこなう場合、手段によっては犯罪になる可能性があります。違法になりうる行為は、以下のとおりです。

• 夫を尾行する行為･･･ストーカー規制法
• 夫のスマートフォンを勝手に見る行為･･･不正アクセス禁止法違反
• GPSやボイスレコーダーを使用する行為･･･プライバシーの侵害　など

また、浮気相手の自宅を調査しようとすれば住居侵入罪になる危険性があり、そうなると慰謝料請求もうまく進まなくなるでしょう。浮気調査は簡単にできる行為もありますが、夫や浮気相手にばれると逆に訴えられるリスクを伴います。調べる際は決してばれない行動を心がけるか、もしくは専門業者へ依頼して安全に調査するのがおすすめです。

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夫の浮気調査を依頼するなら探偵事務所と弁護士どちらがおすすめ？

夫の浮気調査を専門業者へ依頼する場合、探偵事務所以外に弁護士をイメージする方もいるでしょう。しかし、これらの業者にはそれぞれの役割があり、対応してもらえる範囲が異なります。自身のほしい情報を得るためにも、依頼先の見極めは必要です。

ここからは、探偵事務所と弁護士それぞれに対応してもらえる内容やかかる費用、依頼に伴うメリット・デメリットを解説します。

探偵事務所へ依頼する場合

まずは、探偵事務所への依頼で対応してもらえる内容や費用相場、メリット・デメリットを確認しておきましょう。

対応してもらえること

探偵に浮気調査を依頼した場合、以下の方法で夫の浮気を調べてもらえます。

• 聞き込みによる夫の身辺調査
• 特定場所への張り込み
• 夫の尾行

このとき、夫と関係のある人物に話を聞いたり、夫と浮気相手がよく訪れるスポットで張り込んだりして浮気の実態を探ってくれると考えられます。場合によっては車や公共交通機関を利用して夫を尾行し、決定的な証拠を押さえられるよう尽力してくれるでしょう。「今××で○○さんと□□をしています」と、逐一報告してもらえるのも特徴です。

依頼にかかる費用

探偵に浮気調査を依頼すると、費用が高額になるケースが多いものです。一般社団法人日本探偵業協会が実施した浮気・素行調査の料金に関するアンケートでは、1時間あたり1万5,000円～2万円程度の依頼料が発生するとの結果が報告されています。詳細は以下を参考にしてみてください。

※調査員2名、1日6時間の行動調査

※諸経費込み

また、浮気調査は基本的に1日で終了するものではありません。十分な証拠を入手するには複数日程におよぶ調査が必要で、調査日数に応じたパッケージプランを組んでいる探偵事務所も多くあります。さらに調査でかかった交通費や宿泊費、車両費などは別途請求されるため、夫と浮気相手のデート内容次第でどんどん費用がかさんでいくと考えておくのがよいかもしれません。

【参考記事】

浮気・素行調査の料金水準についてのアンケート結果｜一般社団法人日本探偵業協会

メリット

探偵に浮気調査を依頼した場合、以下のような情報を入手できるのがメリットです。

• 浮気相手の素性
• 不貞行為の有無
• 夫と浮気相手の様子・行きつけの場所
• 各シーンにおける写真・動画・音声での証拠　など

これらの情報を個人で全て入手するのは困難です。肉体関係の事実だけでなく、浮気相手の素性まで調べてもらえるのは探偵だからこそともいえます。そう考えると、調査のプロに依頼するメリットは大きいと考えられます。

デメリット

探偵のデメリットには、依頼しても対応してもらえない調査が存在する点が挙げられます。これは探偵業法第六条に記載があり「違法行為や、人々の平穏な生活や権利を侵害するような行為をしてはならない」と明確に定めてあります。そのため、以下の項目はいかなる場合でも対応・調査してもらえません。

• 浮気相手の自宅や勤め先への侵入
• 夫のスマートフォンや携帯電話の調査
• 夫のクレジットカードの利用履歴や口座残高の調査
• 夫と浮気相手がやりとりするメールやLINE履歴の調査
• 浮気相手の自宅や勤め先への盗聴器・隠しカメラの設置

また、探偵は法的業務を扱えないため、離婚手続きや慰謝料請求の交渉にも介入できない点がデメリットとして挙げられます。浮気問題全般を解決してもらいたいと考えるなら、探偵では対応不可能な部分が出てくるでしょう。

【参考記事】

探偵業の業務の適正化に関する法律第6条｜e-Gov法令検索

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弁護士へ依頼する場合

つぎに、弁護士へ依頼した場合はどのようになるのか確認しておきましょう。

対応してもらえること

弁護士は、トラブルを法的な観点から解決へと導く役割を担っています。そのため、浮気調査だけの依頼はできません。以下は、探偵と弁護士における役割の違いをまとめたものです。

浮気調査をおこなった先に浮気相手への慰謝料請求や配偶者との離婚手続きを考えているなら、最初から弁護士へ依頼しておくのもよいかもしれません。法的業務に対応してもらう場合は、弁護士のサポートが欠かせないでしょう。弁護士へ依頼した場合は、裁判で有力となる証拠の検討・判断をしてもらえます。

依頼にかかる費用

弁護士へ依頼した際にかかる費用は、各事務所によって異なります。基本的には、弁護士へ依頼するための「着手金」と、解決の報酬として支払う「報酬金」が必要で、合計で数十万円かかるケースが多いようです。詳細は、以下に挙げる弁護士費用の一例を参考にしてみてください。

弁護士費用は依頼する案件によって報酬金が変わってくるため、最終的な費用が高額になる可能性を考えておかなければいけません。しかし夫に不貞行為があった場合、夫や浮気相手からは数十万～数百万の慰謝料を請求できます。結果的に手元に残るお金の方が多くなるなら、依頼する価値はありそうです。

【参考記事】

市民のための弁護士報酬の目安｜日本弁護士連合会

浮気の判例 416 件（棄却判決も含む）｜茨城県探偵興信所

メリット

弁護士へ浮気問題のサポートを依頼すると、以下のメリットを得られます。

• 法廷で有利になるようサポートしてくれる
• 慰謝料請求の手続きがスムーズになる
• 浮気相手と直接連絡しなくて済む
• 法廷での代理人になってくれる
• 離婚協議の間に入ってくれる

このように、弁護士へ依頼すれば夫の浮気問題に適切な対処ができます。自力で浮気調査をおこなった場合は、集めた証拠が法的に認められるのか判断してくれる可能性もあるでしょう。手続きに必要な書類を不備なく作成できる点もメリットに挙げられます。

デメリット

前述のとおり、弁護士の対応業務は依頼主が抱えるトラブルを法的観点から解決へ導くことです。夫の浮気を証明する方法について的確なアドバイスはもらえますが、尾行したり張り込んだりして浮気の事実を押さえるなどの調査はおこなってもらえません。浮気調査のみを依頼したいなら、探偵を検討するのがよいと思われます。

しかし、弁護士なら提携している探偵事務所も多くあるため、おすすめの探偵を紹介してくれる可能性もあるでしょう。また、すでに自分で浮気調査を進めているなら、入手できた証拠の有効性を弁護士に確認してもらうのも可能です。場合によっては探偵に依頼しなくても、手元にある証拠だけで十分争えると判断してもらえるかもしれません。

夫の浮気調査をメインに弁護士へ依頼するのは不可能ですが、浮気問題が関わるさまざまなシーンで適切な助言をもらいたいと考えるなら非常におすすめです。必要に応じて探偵事務所を紹介してくれる、あなたが有利になる助言してくれるなど、心強い味方になってくれるでしょう。

最後に｜夫の浮気調査は弁護士のサポートを受けながら慎重に進めましょう

夫が浮気していると気づいた場合、どうにか証拠を掴もうと自力で調査する方が多くいます。しかし、個人で得られる情報には限界があり、離婚協議や慰謝料請求で効力を発揮する証拠を集めようと思えば、莫大な時間と労力が必要になります。にもかかわらず、法的証拠を集められる方はごく一部の方に過ぎません。

夫の浮気調査を確実におこないたい方は、まず弁護士へ依頼して適切な判断を仰ぐのが大切です。もし自力で集めた情報が不十分な場合、法的根拠を得られる可能性が高い提携の探偵事務所を紹介してくれる可能性もあるでしょう。弁護士のおすすめとなれば違法性も問題なく、安心して浮気調査を依頼できるはずです。夫の浮気問題から一日も早く解放されるためにも、まずは弁護士の無料相談からスタートしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の調査・編集者

アシロ編集部

本記事は法律相談ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。※法律相談ナビに掲載される記事は、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。