自動車事故の被害は弁護士に相談を|依頼のメリット・弁護士の選び方・弁護士費用などを解説

自動車事故の被害は弁護士に相談を|依頼のメリット・弁護士の選び方・弁護士費用などを解説

自動車事故の被害に遭ったら、損害賠償請求について弁護士に相談しましょう。

弁護士に対応を依頼すれば、適正額の損害賠償を請求できます。煩雑

な損害賠償請求の手続きを一任できる点も、弁護士に依頼することの大きなメリットです。

依頼先の弁護士を選ぶ際には、交通事故事件に関する実績を確認したうえで、無料相談を利用して複数の弁護士を比較しましょう。

弁護士費用の見積もりを明示してもらうことも、後の費用に関するトラブルを防ぐ観点から重要です。

本記事では、自動車事故の損害賠償請求を弁護士に依頼するメリット・弁護士の選び方・弁護士費用などを解説します。

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この記事を監修した弁護士
阿部 由羅
阿部 由羅弁護士(ゆら総合法律事務所)
ゆら総合法律事務所の代表弁護士。不動産・金融・中小企業向けをはじめとした契約法務を得意としている。その他、一般民事から企業法務まで幅広く取り扱う。

自動車事故に遭ったら弁護士に相談すべき理由

自動車事故の被害に遭った方は、加害者側に対する損害賠償請求を検討しましょう。

自動車事故の損害賠償請求は、主に以下の理由から、弁護士への相談をおすすめします。

  1. 過失割合について加害者側と揉めることが多い
  2. 保険会社の提示額は適正でない場合が多い
  3. 加害者が任意保険に加入していないこともある

過失割合について加害者側と揉めることが多い

交通事故の損害賠償額は、「過失割合」によって大きく左右されます。

過失割合とは、交通事故の当事者の間で、どちらにどの程度の過失が存在するかを示した割合です。

被害者が加害者に請求できる損害賠償額は、過失割合に応じて減額されることがあります。

(例)

  • 被害者に生じた損害は1,000万円
  • 過失割合は被害者20%、加害者80%

→被害者が加害者に対して請求できる損害賠償は800万円

過失割合は損害賠償額に大きく影響するため、加害者との間で揉めるケースが非常に多いです。

その場合、最終的には訴訟を提起して、裁判所に過失割合を判断してもらうことになります。

訴訟において被害者は、法的な観点から加害者側の過失を立証する必要があります。

弁護士のサポートを受けて適切な主張・立証をおこなうことで、正しい過失割合に基づく損害賠償が認められる可能性が高まります。

保険会社の提示額は適正でない場合が多い

加害者が任意保険に加入している場合は、示談交渉を保険会社との間でおこなうことになります。

保険会社は、被害者に提示する保険金額を算定するに当たり、独自に定めた基準(=任意保険基準)を用いています。

しかし任意保険基準は、被害者に生じた客観的な損害額を計算するものではなく、それよりも大幅に低い金額が算定されるケースが大半です。

被害者に生じた客観的な損害額を計算する基準は、「弁護士基準」または「裁判所基準」と呼ばれています。

弁護士に依頼すれば、弁護士基準(裁判所基準)に基づき、保険会社に対して適正額の損害賠償を請求できます。

加害者が任意保険に加入していないこともある

自動車の運転者は、その多くが任意保険に加入していますが、中には任意保険に加入していないケースもあります。

交通事故の加害者が任意保険に加入していない場合、被害者は示談交渉を加害者本人とおこなわなければなりません。

加害者本人との示談交渉は、保険会社とおこなう場合に比べて難航することが非常に多いです。

加害者本人との示談交渉を適切に進めるためには、交通事故案件の経験を豊富に有する弁護士にご相談ください。

自動車事故の損害賠償請求について、弁護士に依頼するメリット

自動車事故の損害賠償請求を弁護士に依頼することには、被害者にとって以下のメリットがあります。

  1. 適正額の損害賠償を請求できる
  2. 煩雑な損害賠償請求の手続きを一任できる

 適正額の損害賠償を請求できる

前述のとおり、加害者側の保険会社から提示される保険金は、適正な金額ではないケースが多いです。

加害者本人と示談交渉をおこなう際にも、同様に不適正な示談金額が提示されることがよくあります。

弁護士に依頼すれば、事故の態様・損害・過失割合などに応じて、加害者側に対して適正額の損害賠償を請求できます。

煩雑な損害賠償請求の手続きを一任できる

交通事故の損害賠償請求は、加害者側との示談交渉や裁判所での訴訟を通じておこないます。

示談交渉や訴訟について、被害者が自ら対応するのは非常に大変です。

弁護士に依頼すれば、煩雑な損害賠償請求の手続きを一任できます。

被害者の労力が大幅に削減される点も、損害賠償請求を弁護士に依頼するメリットのひとつです。

自動車事故の損害賠償請求を依頼する弁護士を探す方法

自動車事故の損害賠償請求について、相談できる弁護士に心当たりがない方は、以下の方法で弁護士を探しましょう。

  1. 法テラスに相談する
  2. 弁護士会に相談する
  3. インターネット上で検索する

 法テラスに相談する

収入および資力が一定水準以下の方は、法テラスの無料法律相談を利用できます。

1回当たり30分程度、最大3回まで無料法律相談を利用可能です。

また法テラスでは、弁護士費用を立替払いしてもらうこともできます。

弁護士に支払う着手金を準備できない方は、法テラスを利用するとよいでしょう。

なお、法テラスの契約弁護士に依頼する場合は、先に弁護士へ相談することも可能です。

弁護士経由で手続きをしてもらえば、法テラスの立替払い制度を利用できます。

自分で弁護士を選びたい方は、まず法テラスの契約弁護士を探して相談してから、法テラスの手続きをおこなってもらいましょう

【参考】
無料の法律相談を受けたい|法テラス
地方事務所|法テラス

弁護士会に相談する

各都道府県の弁護士会が運営する法律相談センターでは、幅広い分野の法律相談を受け付けています。

交通事故の損害賠償請求についても、担当弁護士に相談可能です。

法律相談センターの弁護士は、弁護士会から一定の信頼を得ている場合が多いです。

交通事故の損害賠償請求を安心して依頼できる弁護士を探すには、弁護士会の法律相談センターも有力な選択肢のひとつでしょう。

法律相談センターの利用料金は、30分当たり5,500円程度です。

【参考】法律相談|日本弁護士連合会

インターネット上で検索する

交通事故について相談する弁護士を探す際には、インターネット上で検索するのも非常に便利な方法です。

自宅に居ながら、スムーズに弁護士を探すことができます。

Googleなどによる検索のほか、弁護士の情報がまとまっているポータルサイトも有用です。

一例として「ベンナビ交通事故」には、交通事故案件を豊富に取り扱う弁護士が多数登録されているので、被害者の方はぜひご利用ください。

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自動車事故の損害賠償請求を依頼する弁護士の選び方

自動車事故の被害について、適正額の損害賠償を得るためには、信頼できる弁護士を選んで依頼するべきです。

損害賠償請求を依頼する弁護士を選ぶ際には、主に以下の事項にご留意ください。

  1. 交通事故事件に関する実績を確認する
  2. 無料相談を利用して、複数の弁護士を比較する
  3. 弁護士費用の見積もりを依頼する

交通事故事件に関する実績を確認する

交通事故の損害賠償請求を依頼するなら、交通事故事件を豊富に経験している弁護士に依頼するのが安心です。

実績豊富な弁護士であれば、示談交渉や訴訟のポイントを押さえて対応してもらえるので、適正額の損害賠償を獲得できる可能性が高まります。

交通事故事件に関する弁護士の経験については、事務所ウェブサイトやポータルサイトの紹介ページなどに掲載されていることがあります。

弁護士に法律相談を申し込む際には、これらのサイトに掲載されている実績情報を参考にしましょう。

また、実際に弁護士と面談した際に、経験に裏付けられたアドバイスをしてくれるかどうかも重要なポイントです。

アドバイスの具体性や伝え方などから、弁護士の経験値の程度を推し量りましょう。

無料相談を利用して、複数の弁護士を比較する

信頼できる弁護士に巡り会うためには、複数の弁護士に相談することをおすすめします。

複数の弁護士を比較したい場合は、無料相談ができる弁護士から候補をピックアップするとよいでしょう。

相談料を負担することなく、信頼できる弁護士を見極められます。

無料相談を利用した弁護士に対して、実際に依頼するかどうかは相談者の自由です。

交通事故事件に関して豊富な経験を有すると思われる弁護士を何名か挙げ、それぞれ無料相談を申し込んでみましょう。

「ベンナビ交通事故」には、交通事故に関して無料相談ができる弁護士が多数登録されています。

損害賠償請求について無料相談がしたい被害者の方は、「ベンナビ交通事故」をご利用ください。

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弁護士費用の見積もりを依頼する

弁護士と依頼者の間では、弁護士費用に関するトラブルがしばしば発生します。

「想定していなかった費用を請求された」「費用の計算方法が認識と違った」など、弁護士から請求された費用について依頼者が不満を持つケースも少なくありません。

弁護士費用に関するトラブルの多くは、依頼前の段階で、弁護士・依頼者間の認識が共有されていなかったことに原因があります。

費用についてきちんと説明するのは弁護士の責任ですが、トラブルを避けるためには、依頼者の側としても弁護士にしっかり説明を求めるべきです。

弁護士費用について確認するため、依頼前に必ず弁護士費用の見積もりを依頼しましょう。

見積もりの内容に疑義があれば、曖昧なままにせず弁護士に確認することが大切です。

複数の弁護士に相談する場合は、それぞれの弁護士から費用の見積もりを取得しましょう。

弁護士費用は個々の弁護士によって異なるので、複数の見積もりを取得して比較すれば、合理的な費用で弁護士に依頼することができます。

自動車事故の損害賠償請求の弁護士費用

自動車事故の損害賠償請求を弁護士に依頼する際には、弁護士費用を支払う必要があります。

主な弁護士費用の内訳は、以下のとおりです。

  1. 相談料
  2. 着手金
  3. 報酬金
  4. 日当
  5. 実費

各弁護士費用の金額目安(実費については具体例)を紹介します。

※「日本弁護士連合会弁護士報酬基準」(現在は廃止)を参考にしています。

相談料の目安

30分5,500円程度

※弁護士によっては、無料相談を受け付けている場合があります。

着手金額の目安

経済的利益の額が300万円以下の場合経済的利益の額の8.8%
300万円を超え3,000万円以下の場合経済的利益の額の5.5%+9万9,000円
3,000万円を超え3億円以下の場合経済的利益の額の3.3%+75万円9,000円
3億円を超える場合経済的利益の額の2.2%+405万9,000円

※請求額を経済的利益として計算

報酬金額の目安

経済的利益の額が300万円以下の場合経済的利益の額の17.6%
300万円を超え3,000万円以下の場合経済的利益の額の11%+19万8,000円
3,000万円を超え3億円以下の場合経済的利益の額の6.6%+151万円8,000円
3億円を超える場合経済的利益の額の4.4%+811万8,000円

※獲得額を経済的利益として計算

日当額の目安

半日(往復2時間超4時間以内)3万3,000円以上5万5,000円以下
一日(往復4時間超)5万5,000円以上11万円以下

実費の具体例

  • 郵送費
  • 印刷費
  • 公的書類の取得費
  • 弁護士の交通費
  • 訴訟費用 など

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自動車事故の損害賠償請求は、弁護士に依頼することで適正額の請求が可能となります。

さらに、被害者の労力が大幅に軽減される点も、弁護士に依頼することの大きなメリットです。

自動車事故の被害に遭ってしまった方は、損害賠償請求につき、「ベンナビ交通事故」を通じてお早めに弁護士へご相談ください。

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この記事の調査・編集者
アシロ編集部
本記事は法律相談ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。※法律相談ナビに掲載される記事は、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
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