弁護士特約は家族も利用可能!対象となる家族の範囲と利用する際の流れを解説

弁護士特約は家族も利用可能!対象となる家族の範囲と利用する際の流れを解説

家族が交通事故にあった場合、自分が加入している弁護士特約を利用できることがあります。

ただし、家族であれば誰でも適用できるわけではなく、適用範囲を把握しておくことが大切です。

本記事では、弁護士特約を利用できる家族の範囲、弁護士特約を利用する方法を解説します。

依頼する弁護士の探し方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
交通事故に強い弁護士を探す
相談料無料※
交通事故に強い弁護士を探す
※一部の法律事務所に限り初回相談無料の場合があります
この記事を監修した弁護士
佐藤 光太弁護士(ステラ綜合法律事務所)
ご相談者様のお話を親身に伺い、信頼関係を築くことを大切にしております。ご依頼いただきましたら、きめ細やかなサポートでご相談者様のご負担を軽減できるよう尽力させていただきます。

家族の交通事故でも自分の弁護士特約(弁護士費用特約)は使える!

自動車保険の弁護士特約は、被保険者(契約者)だけでなく家族も利用できます。

事故にあった本人が弁護士特約をつけていなかったとしても、家族の自動車保険に弁護士特約がついていれば適用さるケースがあるのです。

各保険会社に弁護士特約を家族が利用できるかどうかを以下の表にまとめています。

保険会社名家族の弁護士特約利用可否
東京海上日動火災保険
損保ジャパン
三井住友海上
あいおいニッセイ同和損害保険
全労済
JA共済

上記のとおり、弁護士特約は家族でも利用できるのが一般的です。

弁護士特約をつけていない家族が交通事故にあってしまったら、自分の弁護士特約を利用することを検討しましょう。

弁護士特約の補償を受けられる家族の範囲

弁護士特約は、家族であれば誰でも利用できるというわけではありません。

一般的に、弁護士特約が適用されるのは以下に該当する家族です。

  • 被保険者の配偶者
  • 被保険者と同居している親族
  • 被保険者と別居している未婚の子ども

それ以外の親族は利用できないので注意しましょう。

それぞれの弁護士特約が適用される家族について、以下で詳しく解説します。

1.被保険者の配偶者

被保険者の配偶者は、別居・同居問わず弁護士特約を利用できます。

法律上の配偶者だけでなく、内縁関係にある人や同性のパートナーにも適用することが可能です。

ただし、内縁関係にある人や同性のパートナーが弁護士特約を利用するには、婚姻の意思を持っていること・同居していることなど、所定の条件を満たす必要があります。

法律上の配偶者と同じ条件で適用されるわけではない点に注意しましょう。

2.被保険者と同居している親族

被保険者と同居している親族にも弁護士特約が適用されます。

親族とは、6親等内の血族または3親等内の姻族のことで、主に以下の人が該当します。

【6親等内の血族】

  • 配偶者
  • 兄弟姉妹
  • 父母
  • 祖父母
  • 甥姪
  • 従兄弟
  • はとこ

【3親等内の姻族】

  • 義理の父母
  • 義理の祖父母
  • 義理の兄弟姉妹
  • 義理の甥姪

上記以外の血族でも、同居していれば弁護士特約が適用されることがあります。

3.被保険者と別居している未婚の子ども

被保険者と別居している未婚の子どもも弁護士特約を利用できます。

未婚の子どもとは、これまでに一度も婚姻したことがない子どものことです。

過去に婚姻したことがあり、現在離婚している場合は適用されないので注意してください。

弁護士特約の補償を受けられない家族に注意|別居に該当する主なケース

被保険者と同居している親族は弁護士特約を利用できますが、以下の場合は別居とみなされ、弁護士特約を利用できない可能性があります。

  • 同一敷地内にある別家屋に居住している場合
  • 二世帯住宅で建物内部での往来ができない場合
  • マンションなどで各戸室の区別が明確である場合

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

1.同一敷地内にある別家屋に居住している場合

同じ敷地内でも、別々の家屋で暮らしている場合は別居とみなされます。

生計を共にしている場合でも、別居として取り扱われてしまうので注意しましょう。

2.二世帯住宅で建物内部での往来ができない場合

二世帯住宅に居住している場合、以下のケースは別居として扱われます。

  • 建物内部で行き来ができない
  • それぞれの世帯の居住空間の区分が明確である

親族と一緒に二世帯住宅に暮らしている場合は、上記に該当しないケースのみ弁護士特約を利用できます。

3.マンションなどで各戸室の区別が明確である場合

集合住宅に住んでいて、各戸室の区分が明確な場合も別居とみなされます。

親族と別の戸室に居住しているのなら、賃貸なのか持ち家なのかにかかわらず別居として扱われます。

家族が交通事故に巻き込まれたときに弁護士特約を利用する手順

家族が弁護士特約を利用する際の一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 保険会社に弁護士特約を利用できるかどうか確認する
  2. 交通事故の慰謝料請求が得意な弁護士を探す
  3. 弁護士に特約を使う旨を伝えてから依頼する

それぞれの手順について、以下で詳しく解説します。

1.保険会社に弁護士特約を利用できるかどうか確認する

まずは、被保険者が保険会社に「弁護士特約を利用したい」と伝えます。

その際、保険会社から以下のことを聞かれるので、すぐに答えられるようにしておきましょう。

  • 被保険者の本人確認
  • 交通事故の発生場所
  • 交通事故が発生した年月日
  • 家族との関係
  • 家族の氏名

その後、保険会社から弁護士特約を利用できるかどうかを教えてもらえます。

2.交通事故の慰謝料請求が得意な弁護士を探す

弁護士特約を利用できることがわかったら、交通事故トラブルに詳しい弁護士を探しましょう。

依頼する弁護士に指定はないので、信頼できると思う弁護士を自分で見つける必要があります。

弁護士を探す方法はさまざまですが、インターネットや友人・知人の紹介で探すのが一般的です。

信頼できる弁護士かを見極めるコツは、弁護士の過去の解決実績を確認することです。

過去の事例・経験をチェックすることで、その弁護士が交通事故に関する問題に力を入れているか・得意としているかがある程度わかります。

法律事務所のホームページを確認して、信頼できそうな弁護士を見つけてみましょう。

慰謝料請求が得意な弁護士は「ベンナビ交通事故」で探せる

交通事故の慰謝料請求が得意な弁護士を探すなら、ベンナビ交通事故を活用するのがおすすめです。

ベンナビ交通事故には、交通事故に関する問題を得意とする弁護士が数多く掲載されています。

お住まいの地域や相談内容を選択すると、希望の条件に合った弁護士を検索することが可能です。

「電話相談可」「初回の面談相談無料」などの細かい条件で絞り込むこともできるので、自分の好みにマッチした弁護士を効率的に探したい方はぜひ利用してください。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
交通事故に強い弁護士を探す
相談料無料※
交通事故に強い弁護士を探す
※一部の法律事務所に限り初回相談無料の場合があります

3.弁護士に特約を使う旨を伝えてから依頼する

信頼できる弁護士が見つかったら、依頼する前に「弁護士特約を利用したい」と伝えましょう。

弁護士費用の支払いに関するやりとりは、弁護士と保険会社の間で直接おこなわれるため、保険会社名と担当者名もあわせて伝えておくとスムーズです。

さいごに|弁護士特約を賢く使って交通事故トラブルを解決しよう

弁護士特約は、被保険者だけでなく配偶者・同居の親族・未婚の子どもなどの家族も利用できます。

家族が交通事故にあってしまったら、契約内容を確認して弁護士特約が適用されるかチェックしましょう。

弁護士特約を使って弁護士に依頼すれば、金銭的な負担を抑えられるだけでなく、トラブルの早期解決にもつながります。

トラブルをスムーズに解決するためにも、弁護士特約をうまく活用しましょう。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
交通事故に強い弁護士を探す
相談料無料※
交通事故に強い弁護士を探す
※一部の法律事務所に限り初回相談無料の場合があります
この記事の調査・編集者
アシロ編集部
本記事は法律相談ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。※法律相談ナビに掲載される記事は、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
弁護士の方はこちら