事故相手からの電話がしつこいときの対処法|弁護士に相談するメリットやおすすめ窓口

事故相手からの電話がしつこいときの対処法|弁護士に相談するメリットやおすすめ窓口
  • 「加害者から何度も電話がかかってきて怖い…」
  • 「謝罪のはずが、逆に責められているようでつらい…」

交通事故に遭ったあと、加害者からの連絡がしつこく、精神的に負担を感じている方は少なくありません。

最初は誠意ある謝罪だったとしても、何度も連絡が来るうちに「対応が面倒」「何を言われるか怖い」と感じるのは自然なことです。

とくに、治療中や示談交渉前であれば、対応の仕方ひとつで今後の手続きにも影響しかねません。

この記事では、事故相手からの電話がしつこい場合の適切な対処法を解説するとともに、弁護士に相談するメリットや、公的な相談窓口についても紹介します。

精神的な負担を減らし、適切に権利を守るためにも、まずは正しい知識を押さえておきましょう。

【参考記事】交通事故相手からの電話がしつこい!4つの対処法と弁護士に依頼するメリットを紹介|ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)

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事故相手からの電話がしつこい!その場合は保険会社や弁護士に任せよう

交通事故相手からの電話がしつこいときには、以下2つの対応が考えられます。

  • 自分が加入している任意保険会社に示談交渉を任せる
  • 弁護士との間で委任契約を締結して事故相手との対応を全て任せる

それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。

1.保険会社|自分に過失割合がある場合は任せられる

事故相手からしつこく電話がかかってくる場合でも、ご自身が加入している自動車保険があるなら、任意保険会社に事故相手とのやり取りを全て任せることができます

任意保険会社に加入している場合、事故相手からの電話に被害者本人が出る必要はありません。

それでもしつこく電話がかかってくるなら、「事故対応は任意保険会社に任せているので、担当との間で話し合いを進めてください」などと伝えるといいでしょう。

なお、任意保険会社に連絡の全てを任せられるのは、交通事故に関して自分にも過失割合があるときに限られます。

過失割合10対0の交通事故の被害者側になった場合には、任意保険会社に事故相手との対応を任せることはできません。

その場合、自分で対応を続けるか、弁護士に依頼をして交通事故の事後処理を任せるしかないでしょう。

2.弁護士|どのような事故でも原則として任せられる

任事故相手からしつこい電話がかかってきて困っているなら、交通事故トラブルを得意とする弁護士に依頼することも検討しましょう。

交通事故トラブルについて弁護士に依頼した場合には、事故相手との間で示談交渉を進めたり、民事訴訟を提起したりするなどの対応を期待できます。

もちろん、加害者との連絡の全てを任せることも可能です。

事故相手からしつこい電話がかかってきたときには、相手方に直接連絡をして、事故当事者の直接の電話連絡をやめるように働きかけるなどの対策をとってくれるでしょう。

事故相手からの電話がしつこいときに弁護士に相談・依頼するメリット

交通事故相手からしつこく電話がかかってくるときに弁護士へ相談・依頼すると、以下のメリットを得られます

  • しつこい電話に自分で対応しなくてよくなる
  • 精神的なストレスを軽減できる
  • やり取り自体もスムーズに進む
  • 不当な要求には法的措置を取れる
  • その他交通事故の処理を有利に進めやすくなる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

1.しつこい電話に自分で対応しなくてよくなる

弁護士との間で委任契約を締結すると、相手方に受任通知が送付され、それ以降は弁護士が代理人として交通事故の事後処理をおこなってくれます

受任通知とは、弁護士が代理人として就任した旨、示談交渉などの窓口が弁護士に一本化された旨が記載された書類のことです。

そのため、弁護士との間で委任契約を締結し、事故相手が受任通知を受け取ったあとは、事故相手からしつこく電話がかかってくることはありません。

これにより、事故相手への対応に使っていた時間や労力がなくなり、治療にも専念しやすくなるはずです。

なお、受任通知を送付したにもかかわらず、事故相手がしつこく電話がかかってきて困ったときには、弁護士にその旨を伝えて、事故相手に直接の電話連絡をやめるように働きかけてもらいましょう

2.精神的なストレスを軽減できる

交通事故の被害に遭って、ただでさえ精神的・肉体的に参っているにもかかわらず、何度もしつこく電話をされると気が滅入ってしまいます。

その点、弁護士に依頼をすれば、代理人として事故相手との交渉などを全て対応してもらうことが可能です。

事故相手とのやりとりが原因で精神的なストレスを感じることもなくなるでしょう。

3.やり取り自体もスムーズに進む

交通事故の当事者同士で過失割合や示談金額について話し合いを進めても、お互いが感情的になっていては、なかなか合意形成には至りにくいでしょう。

また、しつこく電話をかけてくるような事故相手との間では、話し合い自体が成立しない可能性もあります

弁護士に依頼をして示談交渉を任せれば、しつこい対応をしてくる事故相手との間でも冷静に話し合いを進めてくれるので、スピーディーな示談成立を期待できるでしょう。

4.不当な要求には法的措置を取れる

事故相手から毎日何回もしつこく電話をかけられたことで精神的に参ってしまったり、電話口で脅迫めいたことを言われたりした場合、相手に対して法的措置をとれる可能性があります。

そして、弁護士に依頼すれば、しつこい電話の内容が違法行為にあたらないかや、賠償請求の可能性がないかを判断してもらうことが可能です。

「しつこい電話のせいで精神病を発症してしまった」「毎日脅迫のような電話がかかってくる」などの状況にいる場合は、早めに弁護士へ相談して対応を検討しましょう。

5.その他交通事故の処理を有利に進めやすくなる

交通事故に詳しい弁護士なら、数多くの判例や過去の知見をもとに、依頼者に有利になるように示談交渉を進めてもらえます

交通事故においては、過失割合や入院治療費、後遺障害等級認定など、さまざまなことについて相手方と交渉をおこなわなければなりません。

これらを素人が一人で乗り切るのは困難なので、まずは弁護士に相談して、今後の対応についてアドバイスをもらうとよいでしょう。

事故相手とのやり取りが得意な弁護士を見つけるための2つのポイント

弁護士は法律トラブル解決のプロですが、それぞれ得意としている分野が異なります

交通事故の相手からしつこい電話がかかってくるときは、交通事故トラブルを得意とする弁護士に相談するのがおすすめです。

ここでは、交通事故トラブルの対応を得意とする弁護士を探すときのポイントを解説します。

1.専用ポータルサイトで探すようにする

交通事故に強い弁護士を探すには、ポータルサイトの活用がおすすめです。

たとえば、ベンナビ交通事故では、交通事故事案の解決実績豊富な弁護士を多数紹介しています。

法律事務所の所在地や具体的な相談内容、以下のようなサービス面から24時間無料で条件に合った弁護士を検索できるので、自分のケースにぴったりの弁護士が簡単に見つかるはずです。

  • オンライン相談可
  • 来所不要
  • 電話相談可能
  • 初回の面談相談無料
  • 休日相談可能

交通事故被害については、無料で相談に応じている事務所も多いので、まずはお気軽にご相談ください。

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2.実際に弁護士と会って話を聞いてみる

交通事故について依頼する弁護士を決める際には、複数の弁護士と面談機会を作ることを強くおすすめします。

というのも、弁護士と対面する機会がなければ、弁護士の人柄や熱意、コミュニケーション能力の有無、相性の良し悪しを判断することができないからです。

複数の弁護士と実際に会ってみれば、どの弁護士なら信用できるか、どの弁護士になら話しやすいかを判断しやすいでしょう。

なお、弁護士に相談するには、30分あたり5,500円~11,000円(税込)の相談料が発生する点に注意が必要です。

弁護士を見比べるにも、決して安くはない相談料を負担しなければいけません。

しかし、最近では初回の無料相談に対応している法律事務所も多くなっています。

相談料の負担を節約したいという方は、初回の相談料無料のサービスを用意している法律事務所を優先的に選ぶとよいでしょう

無料相談を使い事故相手とのやり取りに関するアドバイスをもらうのもよい

交通事故トラブルに悩んでいる場合、公的な無料相談窓口を利用してアドバイスをもらうのもおすすめです。

ここからは、交通事故相手とのトラブルについて弁護士の無料相談を受けてみたいという方のために、弁護士と無料相談できる以下3つの窓口を紹介します。

  • 日弁連交通事故相談センター
  • 各自治体が開催している無料法律相談会

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

1.日弁連交通事故相談センター|最大5回まで無料で相談できる

日弁連交通事故相談センターとは、公正・中立の立場から交通事故トラブルについての相談を受け付けている公益財団法人です。

日弁連交通事故相談センターに連絡をすれば、以下のようなサービスを利用できます

  • 電話相談(10分程度)
  • 面談相談(1回30分、原則5回まで)
  • 示談のあっせん・審査

「無料で交通事故トラブルに強い弁護士に質問してみたい」という方は、以下の連絡先から日弁連交通事故相談センターまでお問い合わせください。

電話相談・0120-078325
・03-3581-1770
※月曜日~金曜日(休日を除く)10:00~19:00
面談相談の予約・「こちら」からお近くの相談センターの連絡先をご確認のうえ、直接お問い合わせください。
・「こちら」から24時間いつでもWeb予約可能
公式サイト【公式】日弁連交通事故相談センター|弁護士が直接無料相談

日弁連交通事故相談センターで相談できる内容

日弁連交通事故相談センターでは、以下のような交通事故トラブルについて弁護士に相談できます。

  • 損害賠償額がいくらになるのか、目安額
  • 交通事故相手の保険会社から提示された賠償額が適切かどうか
  • 交通事故の状況を踏まえた賠償責任の有無や過失割合の判断
  • 交通事故相手に対してどのような方法で損害賠償請求するか、示談交渉をどのように進めるべきか
  • 業務中の交通事故、車両貸借中の交通事故、盗難車両の交通事故など、賠償義務者に争いが生じる事案に関するアドバイス
  • 自賠責保険や自動車保険の補償内容、政府保障事業の利用方法
  • 損害賠償請求権の消滅時効の問題 など

日弁連交通事故相談センターで相談できない内容

日弁連交通事故相談センターが相談者からの質問に対応できないケースとして以下のものが挙げられます。

  • 交通事故トラブルについてすでに弁護士を代理人として選任している場合
  • 同一の交通事故について5回を超える相談を希望する場合
  • 交通事故当事者以外からの相談
  • 交通事故の刑事責任や行政処分をめぐる相談 など

日弁連交通事故相談センターに相談するときに役立つ必要書類

日弁連交通事故相談センターに相談するときには、以下の書類などを用意しておくことをおすすめします。

  • 交通事故証明書
  • 交通事故当時の状況を示す図面
  • 交通事故の現場や物損などを撮影した写真
  • 診断書
  • 診療報酬明細書
  • 後遺障害診断書
  • 給与明細書、休業損害証明書、源泉徴収票、確定申告書の写し
  • 事故相手から送付された書類(示談書、内容証明郵便、訴状など) など

2.各自治体|市民向けに無料法律相談会を開催していることが多い

各自治体では、定期的に市民向けの無料法律相談会を実施していることがあります。

無料法律相談では、地域の弁護士や司法書士が、市民が抱えるさまざまな法律問題(離婚、交通事故、相続、刑事事件など)についてアドバイスに答えてくれます。

交通事故トラブルについても対応しているケースが多いので、お住まいの地域の自治体ホームページで確認してみましょう。

さいごに|事故相手からの電話対応に困ったときは弁護士に相談してみよう

交通事故相手からのしつこい電話に困ったときには、できるだけ早いタイミングで弁護士に相談してください

弁護士に依頼をすればすぐに受任通知を送付して事故相手からの直接的な電話連絡をやめさせることができるうえ、速やかに示談交渉に着手をして、依頼者にとって有利な内容の示談契約締結を目指すことが可能です。

特に、交通事故トラブルは弁護士に相談するタイミングが早いほど有利な状況を作りやすいです。

ベンナビ交通事故を利用すれば、依頼者側のニーズに適した弁護士が今すぐ見つかるので、この機会にぜひご活用ください。

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監修記事
立花志功法律事務所
立花 志功 (札幌弁護士会)
立花志功法律事務所は、北海道札幌市の法律事務所。トラブルに巻き込まれた方々を全力で助けるため、活動している。
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アシロ編集部
編集部
本記事は法律相談ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※法律相談ナビに掲載される記事は、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
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