バンドルカードの「ポチっとチャージ」は、今すぐお金が必要なときに便利なサービスですが、返済を滞納してしまうとさまざまなデメリットやリスクが生じます。
「少額だから大丈夫」「少し遅れても問題ないだろう」と軽く考えていると、返済額が増えたり、信用情報に傷がついたりする可能性もあるため注意が必要です。
本記事では、ポチっとチャージを滞納した場合に起こりうる具体的なデメリットやリスク、そして状況を悪化させないための解決策について、わかりやすく解説します。
バンドルカード(ポチっとチャージ)はいつから滞納になるのか?
バンドルカードの機能のひとつである「ポチっとチャージ」は、後払い式のチャージ機能で、手元にお金が無い状態でも残高のチャージが可能です。
ポチッとチャージでチャージした分の支払い期日は、チャージ日の翌月末となっており、この期日までにチャージ分の支払いができないと滞納扱いとなります。
バンドルカードの支払いを滞納すると、アプリ内でのリマインド通知やメール・SMSなどによる催促が届き始めます。
さらに、延滞が長引くと電話による督促や利用制限、最悪の場合は法的措置をとられるなど、状況が深刻化する可能性もあるでしょう。
ポチっとチャージを利用する際は返済期日を必ず確認し、支払いが難しい場合でも放置せずに早めに対処することが重要です。
バンドルカードで滞納するとどうなる?規約からわかる4つのデメリット
バンドルカード(ポチッとチャージ)の支払いを滞納した場合、規約に従って以下の4つのデメリットが生じます。
- 遅延損害金が発生する
- 電話やメールなどで督促を受ける
- バンドルカードが利用停止になる
- 「ポチッとチャージ」の上限額が下がる
それぞれについて、規約を引用しながら簡単に解説します。
1.遅延損害金が発生する
「ポチっとチャージ」でチャージした分の返済について、支払い期限を過ぎると遅延損害金が発生します。
遅延損害金とは、あらかじめ定められた期日までに入金されなかった場合に課されるペナルティのことで、バンドルカードの利用規約にも以下のように明記されています。
- 利用者が前項に定める期日までに超過利用分を支払わない場合には、遅延額に対して年率14.6%を乗じた遅延損害金を支払うものとします。
引用元:バンドルカード利用規約
遅延損害金は、返済が遅れた日数に応じて加算されていくため、支払いが遅れれば遅れるほど負担は大きくなっていきます。
場合によっては、返済額が元の利用額よりも増えてしまうという悪循環に陥る可能性もあるでしょう。
少額の利用であっても、遅延損害金が積み重なることで最終的な返済額が予想以上に膨らむリスクがあるため、期日を守って早めに支払うことが大切です。
2.電話やメールなどで督促を受ける
支払い期限を過ぎると、バンドルカードの運営元から電話・メール・SMSなどで督促連絡がおこなわれます。
バンドルカードからの督促は深夜や早朝は避けるなど、法的に問題のない範囲でおこなわれるのが通常です。
しかし、対応を無視し続けると法的措置を取られたり、規約に従って債権回収会社などから督促を受けたりする可能性もあります。
第 29 条(権利譲渡)
- 利用者は、当社が、本規約に基づく当社の権利及び義務の一部又は全部を第三者(法人を含む。)に対し、譲渡することができることに同意するものとします。この場合、当社は、当該第三者に対し、本規約に定められた利用者に対する義務を継続して負担させるものとします。
引用元:バンドルカード利用規約
債権回収会社などへ権利が譲渡されると、さらに厳しい督促を受けるリスクが生じるため、滞納した場合は連絡を無視せずに、きちんと事情を説明して相談することが重要です。
なお、バンドルカードからの督促は、「050-3159-9953」の電話番号からかかってくるケースが多いので、電話帳に登録しておくなどして備えておきましょう。
【関連記事】05031599953はバンドルカードの督促!無視するリスク・対処法をチェック
3.バンドルカードが利用停止になる
滞納が続くと、規約に従いバンドルカードそのものが利用停止になる可能性があります。
第 21 条(必要措置)
当社は以下の各号に揚げる事由に利用者が該当したと判断した場合、利用者に対して事前の通知もしくは催告なしに、本サービス及び本カードの利用資格を喪失する措置(以下「利用資格停止及び取消し」といいます。)、および本人確認等を含む必要措置をとることができるものとします。
(ア) 本規約並びに特約、キャンペーン規約等当社が定める本サービスに付随する規約に違反、または違反したおそれがあると認められたとき
引用元:バンドルカード利用規約
利用停止になると、「ポチっとチャージ」機能はもちろん、バンドルカード自体も利用できなくなるため、日々の支払いにも影響が出るでしょう。
なお、利用停止になったからといって、すでにチャージしている残高が消滅するわけではありません。
しかし、バンドルカードを公共料金やスマホ代の支払いなどに利用している場合、利用停止によって引き落としができず、支払いが遅れてしまうリスクも生じます。
再利用を希望する場合は、まずは滞納分を全て支払う必要がありますが、一度利用停止となると審査が厳しくなり、利用再開ができないケースもあるので注意しましょう。
4.「ポチっとチャージ」の上限額が下がる
バンドルカードの「ポチっとチャージ」は、利用実績や返済履歴に基づいて上限額が設定されています。
そのため、滞納をすると運営元からの信用評価が下がり、上限額が減額されるおそれがあります。
滞納回数や延滞日数が重なると、最悪の場合「ポチっとチャージ」の利用自体ができなくなるリスクもあるため、今後も利用を継続したい方にとっては大きな影響となるでしょう。
上限額を維持・増額したい場合は、支払い期日を厳守し、一度も滞納しないように心がけることが最善策です。
バンドルカードからの督促を無視し続けた場合に起こりうる3つのリスク
バンドルカードからの督促を無視し続けていると、以下の3つのリスクが生じます。
- 強制解約と一括請求をされる
- 法的措置などがおこなわれる
- 事故情報が登録される可能性がある
それぞれについて、詳しく解説します。
1.強制解約と一括請求をされる
バンドルカードからの督促を無視し続けると、まず起こりうるのが強制解約と一括請求です。
1ヵ月以上の長期間にわたって滞納を続けると、利用停止措置が取られるだけでなく、分割返済などの条件が打ち切られて、残高全額の一括返済を求められるおそれがあります。
本来は分割で支払えるはずだった金額を、一度に返済しなければならなくなるので、経済的負担も当然重くなります。
また、強制解約がおこなわれたあとも返済義務は残るため、無視を続けるほど状況は悪化していくでしょう。
2.法的措置などがおこなわれる
督促を繰り返し無視した場合、バンドルカード側が法的手段を取る可能性があります。
たとえば、裁判所に対して支払い督促の申し立てをおこなうことで、法的に支払い義務を認めさせ、給与や銀行口座の差し押さえといった強制執行に進む可能性があるでしょう。
裁判所からの通知が届いたあとも無視を続けていると、裁判所からの督促が確定し、反論できないまま強制的に財産が差し押さえられるという事態になりかねません。
財産の差し押さえは生活に大きな打撃を与えるため、裁判所から通知が届いた場合は早期に弁護士に相談しましょう。
3.事故情報が登録される可能性がある
ポチッとチャージの支払い遅延が長引くと、信用情報機関に事故情報が登録される可能性があります。
バンドルカードはプリペイド型のサービスであるため「滞納してもブラックリストにはならないのでは?」と誤解をされている方もいるかもしれません。
しかし、ポチっとチャージはクレカの分割払いなどと同じような与信行為にあたり、サービス提供元のセブン銀行を通して信用情報を元にした審査を実施していると考えられます。
そのため、滞納した場合に信用情報に傷がつく可能性は高いでしょう。
信用情報機関に滞納の事故情報が記録され、いわゆる「ブラックリスト入り」となれば、今後クレジットカードの審査に通りづらくなったり、携帯電話の分割購入やローン契約ができなくなったりするなど、生活全体に大きな影響を及ぼします。
滞納の事故情報は、完済から最長5年以上は記録が残るため、信用情報が傷つく前に滞納を解消することが重要です。
【ケース別】バンドルカードの支払いを滞納したときの3つの対処法
バンドルカードの支払いが滞納となった場合は、状況に応じて適切な対処を取る必要があります。
ここでは、以下3つのパターンに分けて、それぞれ具体的な対処法を紹介します。
- うっかり忘れた場合
- 通常の支払いができない場合
- ほかの借金もあって支払えない場合
1.うっかり忘れた場合|できるだけ早く支払う
バンドルカードの支払いをうっかり忘れてしまった場合は、できるだけ早く支払いを済ませることが重要です。
支払い期限を過ぎると遅延損害金が発生したり、カードが一時的に利用停止になったりする可能性があります。
しかし、短期間の遅延であれば重大なペナルティに発展する前に対応できるケースがほとんどです。
支払い忘れに気づいた時点で、アプリ内の支払い状況を確認し、即座に以下のいずれかの方法で支払いを済ませましょう。
【バンドルカードの滞納金の支払方法】
コンビニ支払い |
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セブン銀行ATM支払い |
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ネット銀行支払い |
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銀行ATM支払い |
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なお、支払い後はアプリに反映されるまでにタイムラグがあり、利用再開までも少し時間がかかる可能性があります。
今後のために、支払い期限のリマインダーを設定するなど、支払い忘れの防止策を講じておきましょう。
2.通常の支払いができない場合|決済会社の窓口に連絡する
急な出費などで期限内の支払いが難しい場合は、放置せずにできるだけ早くカスタマーサポートに連絡しましょう。
ポチっとチャージは、バンドルカードの運営元である株式会社カンムと提携する後払いサービス提供事業者が運営しており、実際の債権管理は後払いサービス提供事業者会社が担っています。
後払いサービス提供事業者は「Gardia」または「セブン銀行」で、ユーザーごとに異なります。
支払いが遅れてしまい、お金を用意するのが難しい場合は、ポチッとチャージのアプリ内画面から自分が該当する事業者を確かめたうえで、適切な窓口に連絡しましょう。
【各後払いサービス提供事業者の問い合わせ先】
Gardia | Gardia後払いサービスお問い合わせフォーム 電話番号:050-3184-3867 営業時間:10時00分~17時00分(土日祝日を除く) |
セブン銀行 | 問い合わせフォーム メールアドレス:support@7bk-deferred-payment.zendesk.com営業時間:10時00分~17時00分(土日・祝日を除く平日のみ) |
事前に支払いが難しいと正直に伝えることで、一時的な支払い猶予や分割払いの提案を受けられる可能性があります。
連絡せず放置すると、カード利用停止や遅延損害金の発生に加え、信用情報へも悪影響を及ぼすおそれがあるので、状況が悪化する前に誠実に対応することが大切です。
連絡する際は「いつまでに、いくらなら払えるのか」を明確に伝えることで、柔軟な対応を受けやすくなるでしょう。
【参考】ポチッとチャージ後払いサービス提供事業者の確認方法 - バンドルカード
3.ほかの借金もあって支払えない場合|債務整理を検討する
バンドルカードだけでなく、ほかにも複数の借金があって支払いが困難な状況であれば、債務整理の検討が必要です。
債務整理とは、法律の力を使って借金を減額・免除してもらう手続きのことで、任意整理・個人再生・自己破産などの種類があります。
バンドルカードの滞納だけでなく、カードローンや消費者金融など複数の債務に悩んでいる人は、弁護士などの専門家に相談することで、自分に合った解決策を見つけられるでしょう。
どこからもお金を借りられず、生活費にも困っているという場合は早急な対応が必要です。多くの法律事務所では初回無料相談を実施しているため、まずは現状を相談してみることが大切です。
さいごに|バンドルカードを踏み倒すのはNGだから忘れずに支払いを!
本記事では、バンドルカードを滞納した際に起こるリスクや支払えないときの対処法について詳しく解説しました。
バンドルカードの後払い機能であるポチッとチャージは、クレカのリボ払いや消費者金融からのローンと同じように、滞納するとブラックリスト入りや法的措置などの大きなリスクが生じます。
滞納したまま踏み倒そうとしても、債権回収会社からの督促を受けることになるため、逃げ切るのはほぼ不可能でしょう。
支払いが難しい場合は早急にバンドルカードのサポートセンターに相談するか、弁護士に相談して債務整理を検討するのがおすすめです。

