- 「オリコカードの支払いを滞納するとどうなる?」
- 「オリコカードを滞納すると訴えられる?」
オリコカードの滞納について、このような悩みを抱えている方も多いでしょう。
オリコカードの支払いを滞納すると、遅延損害金の発生やカードの利用停止、さらには信用情報への影響など、さまざまなリスクが伴います。
また、長期間の滞納を続けると、最悪の場合、法的措置を取られるおそれもあるでしょう。
本記事では、オリコカードの支払いを滞納した場合に起こることを詳しく解説し、支払いが遅れそうなときに取るべき対処法も紹介します。
事前に適切な対応を知っておくことで、滞納によるリスクを最小限に抑えられるため、ぜひ参考にしてください。
オリコカードで滞納するとどうなる?支払い遅れのリスクをチェック
オリコカードの支払い期日に口座残高が用意できず滞納となると、以下のようなリスクが生じます。
- オリコカードが一時利用停止・強制解約になる
- 遅延損害金が加算される
- 自宅・職場に連絡がくることもある
- 残債を一括請求される
- 信用情報に事故情報が登録される
- 差し押さえなどの法的措置をとられる可能性がある
基本的に、滞納日数が長くなる程重いリスクが生じ、半年近くの長期間にわたって滞納が続くと給料の一部や銀行口座残高が差し押さえられるおそれもあるので注意しましょう。
ここでは、オリコカードを滞納した際のリスクについて、滞納からの時系列に沿って紹介します。
オリコカードが一時利用停止・強制解約になる
オリコカードの支払いを滞納すると、翌日〜1ヵ月程度でカードの利用が一時的に停止されます。
通常、支払い期限を過ぎるとオリコからSMSやメールで支払いの案内が届きますが、それでも未払いが続くとカードが利用できなくなるのです。
そのため、公共料金や各種サブスクなどの支払い方法にオリコカードに支払い方法を設定している場合は、支払い方法の変更などの対応が必要になります。
また、滞納が長引くと規定に従ってオリコカードの契約自体が打ち切られるリスクもあります。
滞納により強制解約されてしまうと、オリコカードを再契約することはほぼ不可能です。
遅延損害金が加算される
オリコカードの支払いを滞納すると、未払い残高に対して遅延損害金が発生します。
遅延損害金とは、契約通りの返済から遅れた場合のペナルティのようなもので、滞納日数1日ごとに通常の利息とは別に加算されていきます。
遅延損害金の利率は、通常の利息よりも高く設定されているケースがほとんどで、オリコカードの場合は、ショッピング利用だと年14.6%、キャッシング利用だと年18.0%です。
たとえば、ショッピング利用で50万円残高がある際に滞納した場合、1日あたりの遅延損害金は約200円(50万円 × 14.6% ÷ 365日)です。
これだと少額に思えるかもしれませんが、長期間滞納すればどんどん負担が大きくなるため、できるだけ早く支払うようにしましょう。
滞納に気づいたあとも支払いが難しい場合は、放置するのではなくオリコカードに問い合わせて対策を検討してください。
自宅・職場に連絡がくることもある
オリコカードの支払いを滞納すると、オリコから支払いを促す連絡が入ります。
最初はSMSやメール、電話での通知が中心ですが、一定期間支払いがおこなわれず、督促の連絡も無視し続けていると、自宅や勤務先に電話がかかってくることがあるので注意しましょう。
借金のことについて本人以外に伝えることは貸金業法に違反するため、滞納について直接的にバレる心配は少ないですが、電話があったことで職場や家族に怪しまれるリスクはあるでしょう。
残債を一括請求される
オリコカードの滞納が2ヵ月ほどの長期間に及ぶと、残っている未払い金額を一括で支払うよう請求されることがあります。
通常、カード利用分は分割払いやリボ払いでも支払うことができますが、滞納が長引くと分割払いの権利(期限の利益)が失われ、全額を一括で請求されてしまうのです。
一括請求されると、滞納分だけでなく、まだ支払いが終わっていない残債全てを支払わなければならなくなり、大きな負担となります。
一括請求額を支払えない場合は、債務整理などの対応を検討する必要も出てくるため、滞納を放置しないことが重要です。
信用情報に事故情報が登録される
オリコカードの滞納期間が2ヵ月~3ヵ月以上になると、信用情報機関に事故情報として登録されます。
これはいわゆるブラックリストという状態で、他のクレジットカードの発行やローンの審査が困難になることを意味します。
一度ブラックリストになると、最長で借金の完済から5年ほどは情報が残るので、その間は住宅ローンや自動車ローンの審査も厳しくなるでしょう。
また、スマートフォンの分割払いも契約できなくなるケースがあるため、日常生活にも大きな影響を及ぼします。
差し押さえなどの法的措置をとられる可能性がある
オリコカードの滞納を3ヵ月〜半年ほどの長期間放置すると、最終的には法的措置を取られることもあります。
具体的には、オリコが裁判所を通して支払い命令(支払督促)を発行したり、訴訟を起こしたりするでしょう。
さらに、裁判所から通知が届いたあとも無視を続けると、給与の一部や預貯金などの財産が差し押さえられ、強制的に未払い分の借金を回収されてしまいます。
法的措置を避けるためには、裁判所からの通知が届いた段階で弁護士に相談しなくてはいけません。
滞納時のオリコからの連絡は無視しないことが重要
オリコカードの支払いを滞納すると、滞納翌日からオリコからメールや電話などで督促が届きます。
この際、「電話に出たところで払えないし、給料日まで無視しておこう」「怒られるのは嫌だから無視しよう」といった気持ちから、連絡に対応せずに無視してしまう人もいるでしょう。
しかし、支払いを滞納した際にオリコからの連絡を無視するのは絶対に避けるべきです。
滞納時の電話やメールは、早めの支払いのお願いという側面ももちろんありますが、それよりも支払う意思があるかどうかを確認する意味でおこなっている場合があります。
数日〜数週間程度滞納したとしても、支払いの意思があることやいつまでなら支払えるということをしっかり伝えれば、返済期間の猶予など寛大な措置をとってくれる可能性は十分にあります。
一方で、度重なる督促も無視し、さらに支払いをおこなわないとなると「これ以上待っていても返済してくれないだろう」と判断され、一括請求や法的措置など厳しい手段をとられてしまうでしょう。
オリコは合法的に営業している真っ当な会社なので、督促の電話に出たとしても、高圧的な態度をとられたり、脅されたりする心配はありません。
事態を悪化させないためにも、オリコからの電話やメールなどは無視せずにしっかりと対応するようにしましょう。
オリコカードで滞納してしまったときの対処法
オリコカードの滞納は、ブラックリスト入りや一括請求などの大きなリスクを伴います。
万が一、オリコカードの支払いを滞納してしまった際は、1日でも早く以下の対処法を検討してください。
- 【一時的な対処法】支払い方法をリボ払いに変更する
- お金を工面できるなら再引き落とし・振込で支払う
- サービスセンターに電話する
- 専門機関に相談してみる
- 支払いの見込みが立たない場合は債務整理を検討する
それぞれの対処法について、詳しくみていきましょう。
【一時的な対処法】支払い方法をリボ払いに変更する
オリコカードの支払いが難しい場合、一時的な対処法としてリボ払いに変更する方法があります。
リボ払いへの変更は、オリコの会員サイト(eオリコサービス)やカスタマーセンターへの電話で手続きが可能です。
リボ払いとは、利用残高に関係なく毎月一定額を支払う方式のこと。
たとえば、10万円の支払いが翌月に一括で必要だった場合でも、リボ払いに変更すれば毎月数千円ずつ支払う形に調整できるケースもあります。
ただし、リボ払いは実質年率15%前後の手数料が発生します。
さらに最低返済額もほぼ利息分だけに設定されているため、放って置くと支払い総額が膨大になってしまう点に注意しましょう。
可能な限り早めに繰り上げ返済をおこない、手数料を最小限に抑える工夫をしてください。
あくまでも支払いに余裕がないときの緊急措置として検討しつつ、計画的に利用することが重要です。
支払PASS(リボ払い)を利用する
オリコカードの支払いが遅れそうな場合、支払PASSを活用するのもひとつの方法です。
支払PASSとは、オリコが提供する支払いサポートサービスで、今月分の支払いを翌月以降のリボ払いに変更できる仕組みです。
先述のリボ払いと仕組みは同じなので、あくまで一時的な対処法として利用しましょう。
支払PASSは、eオリコサービスから申し込みが可能です。
ただし、毎月13〜23日までの期間に申請が必要で、さらに通常の利用とは別に審査が実施されるため、必ず利用できるとは限らない点に注意しましょう。
お金を工面できるなら再引き落とし・振込で支払う
オリコカードの支払いを滞納してしまった場合、最優先で考えるべきなのはできるだけ早く支払うことです。
オリコカードでは、毎月27日の引き落とし日に支払いができなかった場合でも、翌月12日に再引き落としがおこなわれることがあります。
そのため、お金を工面できた場合は再引き落とし日までに口座に入金しておきましょう。
再引き落としがおこなわれない場合や、すでに期限を過ぎてしまった場合は、オリコカードの公式サイトやカスタマーセンターを通じて支払い方法を確認できます。
振込の際は、支払い期限や必要な金額を間違えないよう注意してください。
また、遅延損害金が発生している場合は、その分も合わせて支払う必要があります。
滞納した分を早めに支払うことで、信用情報への影響を最小限に抑えつつ、カードの利用停止や強制解約などのリスクを減らせます。
サービスセンターに電話する
カードの支払いを滞納してしまった場合、すぐにオリコカードのサービスセンターに連絡しましょう。
カード会社としても、利用者が意図的に支払いを遅らせているのか、それとも一時的な資金不足によるものなのかを把握したいと考えています。
支払いが遅れてしまった場合でも、早めに事情を説明すれば柔軟に対応してもらえる可能性はあるでしょう。
なお、電話をする際は、現在の滞納状況や支払い予定を正直に伝えましょう。
一括払いが難しい場合、分割払いへの変更や支払い期日の延長が可能か相談することもできます。
オリコのサービスセンターは、地域によって問い合わせが異なるため、以下のページから確認してください。
【参考】 入金が間に合わなかった場合のお問合せ先 – オリコ
専門機関に相談してみる
オリコカードの滞納が長期化し、自力での支払いが難しくなった場合は、専門機関に相談するのもひとつの方法です。
日本には、オリコカードをはじめとしたクレジットカードや各種ローンの支払いに困っている人向けに無料相談を実施している公的機関があり、借金の整理方法や返済計画の立て方についてアドバイスを受けられます。
具体的には、以下のような窓口に相談してみるとよいでしょう。
名称 | 連絡先 |
国民生活センター | 042-758-3161 |
日本クレジットカウンセリング協会 | 0570-031-640 |
多重債務相談窓口(金融庁) | 自治体により異なる |
とくに、すでに多重債務に陥っている場合は、どの返済を優先すべきかなどの戦略的なアドバイスを受けることもできます。
専門機関に相談することで、精神的な負担を軽減できるだけでなく、最適な解決策を見つけやすくなるでしょう。
一人で悩まず、早めに専門家の意見を求めることが重要です。
支払いの見込みが立たない場合は債務整理を検討する
どうしても支払いの見込みが立たない場合は、債務整理を検討しましょう。
債務整理とは、借金を減額・免除してもらえる手続きのことで、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。
債務整理をすると、信用情報に事故情報が登録され、一定期間クレジットカードの利用や新規借入ができなくなります。
しかし、返済の見込みがないまま滞納を続けるよりは、適切な方法で債務整理したほうが、将来的なリスクを軽減できるでしょう。
ここでは、3種類の債務整理の特徴を簡単に紹介します。
任意整理|債権者と利息カットや返済期間延長を交渉する手続き
任意整理とは、裁判所を介さずに債権者と直接交渉し、借金の返済条件を見直す手続きです。
主に、将来利息の減額や支払い期間の延長などを目指して、3年~5年の分割払いで返済できるよう交渉します。
任意整理は、債務者本人が直接交渉しても応じてもらえない可能性が高いため、弁護士や司法書士などの専門家が代理人となって進めるのが一般的です。
任意整理のメリットは、裁判所を通さないため手続きが比較的スムーズであり、家や車などの財産を失わずに済む点です。
また、整理する借金を選べるため、生活への影響を最小限に抑えながら債務を軽減できます。
一方で、任意整理では元本の減額はできず、和解条件にしたがって返済を続ける必要があるため、安定した収入がある人でないと借金問題が解決できない点に注意が必要です。
個人再生|借金を最大90%減額する手続き
個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額し、原則3年で残額を分割返済する手続きです。
減額幅は借金総額に応じて異なりますが、借金総額のうち最大90%まで減額が可能です。
個人再生では、住宅ローン特則を利用することでローン返済中の自宅を手放さずに手続きを進められる点が大きな特徴です。
なお、個人再生の主な要件としては継続的な収入があることが求められます。
減額後の借金を計画通りに返済できる見込みがなければ認められません。
また、手続きには基本的に弁護士や司法書士のサポートが必要で、裁判所への申立てのあと、再生計画案が認可されると手続きが完了します。
個人再生は、任意整理で利息を減額しただけでは借金の返済が難しいが、自宅を失いたくないので自己破産はできないという人に向いている解決方法です。
自己破産|借金を原則ゼロにする手続き
自己破産は、裁判所を通じてほぼ全ての借金の返済義務を免除してもらう手続きです。
破産法によって定められた正当な手続きであり、借金の支払いが継続的に不可能な状態であれば誰でも利用できる可能性があります。
自己破産をすると、不動産や車などの一定以上の価値がある財産は、債権者への分配に充てられるために没収されるといったデメリットもあります。
しかし、自己破産後も生活に必要な最低限の財産は手元に残せるため、借金を整理しながら再スタートが図れるはずです。
オリコカード以外のサービスで滞納した場合に想定されるリスク
オリココーポレーションは、オリコカード以外にも複数のサービスを提供しています。
ここでは、オリココーポレーションの代表的なサービスであるオートローンとオリコフォレントインシュアを滞納した場合のリスクについて簡単に紹介します。
オートローンの滞納|購入した車・バイクが引き上げられる
オリコはオートローン(自動車ローン)も提供しています。
オートローンの支払いを滞納すると、購入した車やバイクが引き上げられるリスクがあります。
オリコのオートローンは所有権留保の仕組みが採用されており、ローンを完済するまでは車の所有権はオリコが持っているからです。
引き上げられた自動車・バイクは、オークションなどで売却して未払いの借金に当てられますが、売却額がローン残債を上回らなければ、その差額を支払わなくてはいけません。
また、車を引き上げられた時点で滞納の記録が信用情報機関に登録される可能性が高く、今後のローン審査やクレジットカードの申し込みにも影響を及ぼします。
万が一、オートローンの支払いが厳しくなった場合は、早めにオリコに相談し、返済計画の見直しを検討することが重要です。
オリコフォレントインシュアでの家賃滞納|退去を余儀なくされる
オリコフォレントインシュアは、賃貸契約の際に利用される家賃保証サービスで、契約者が家賃を支払えない場合に代わりに家主へ支払ってくれる仕組みです。
立て替えてもらった分は、オリコフォレントインシュアに対して支払う必要があり、滞納し続けると最終的には退去を余儀なくされる可能性があります。
実際に家賃を滞納すると、オリコフォレントインシュアから督促の連絡が入ります。
この時点で支払いができれば大きな問題にはなりませんが、滞納が3ヵ月以上続くと、退去勧告を受けるケースが多いです。
それでも家賃を支払わずにいると、オリコは裁判所を通じて「支払督促」や「強制退去(明け渡し請求)」といった手続きを進めます。
裁判所からの通知が届いた以降も対応を怠っていると、退去の強制執行が実施され、最終的に住居を失うことになるでしょう。
また、オリコフォレントインシュアは信販会社と呼ばれ、滞納が続いた場合は信用情報機関に事故情報を登録するため、今後のクレジットカードやローンの契約が難しくなってしまいます。
家賃の支払いが難しくなった場合は、できるだけ早く保証会社や大家と相談し、分割払いの交渉や自治体の家賃補助制度の利用を検討することが重要です。
オリコでの滞納に関してよくある質問
ここでは、オリコでの滞納に関してよくある質問をまとめました。
オリコカードの支払いを滞納しそうな人や、すでに滞納している人はぜひ参考にしてください。
オリコカードの支払いが遅れたときにかかってくる電話番号は?
オリコカードの支払いを滞納すると、基本的に「0922615616」の番号から電話がかかってきます。
オリコからの電話を放置していると、一括請求やブラックリスト入りなどの重大なリスクにつながるため、電話があった場合はかけ直して返済について相談するなどの対応をとりましょう。
オリコカードの支払いに遅れたら再引き落としは可能?復活するのはいつになる?
通常、オリコカードの引き落としは利用の翌月27日におこなわれます。
また、27日に預金残高が不足していた場合は、さらに翌月の12日に再引き落としが実施されることがあります。
一度引き落としができなかった場合は、翌月12日までに口座に支払い分を用意しておきましょう。
また、滞納によってカードが利用停止となった場合、滞納分の支払いから1週間ほどで利用が再開されます。
少しでも早く利用再開するためには、カスタマーサポートから電話をして、払込用紙での支払いをするのがおすすめです。
オリコカードで再引き落としを通知するハガキはいつ届く?
再引き落としを通知するハガキは、引き落とし不可だった場合に6〜10日ほどで届きます。
さいごに|オリコの滞納で困ったときは弁護士に相談を!
本記事では、オリコカードを滞納した場合のリスクや、滞納した場合の対処法について詳しく解説しました。
数日〜数週間の滞納であれば大きな問題にならないケースもありますが、滞納が1ヵ月〜2ヵ月以上の長期間に及ぶとブラックリスト入りや残債の一括請求などのリスクが生じます。
オリコの支払いが難しい場合は、少しでも早めに弁護士に相談して債務整理を検討するのがおすすめです。
ベンナビ債務整理では、借金問題の解決実績が豊富な弁護士を多数紹介しています。
多くの事務所が初回の相談は無料で引き受けてくれるので、ぜひ気軽に問い合わせてみてください。

