任意整理をしたら、その後はどうなる?生活への影響と気をつけるべき注意点

旭合同法律事務所
久保田 湧
監修記事
任意整理をしたら、その後はどうなる?生活への影響と気をつけるべき注意点
目次
  1. 任意整理をしたその後の生活はどうなる?
    1. 毎月の借金の返済額が減る
    2. 督促などがなくなり精神的なストレスが軽減される
    3. ブラックリストに登録され、クレジットカードやローンが使えなくなる
    4. スマートフォンなどの分割払いができなくなる
    5. 保証人に迷惑をかけることがある
    6. 保証人になれなくなる
    7. 不動産の賃貸契約で審査が通りづらくなる
  2. 任意整理のその後の生活についてよくある誤解
    1. 結婚が法的に制限されることはない
    2. 職業や就職に制限がかかることはない
    3. 自分自身や子どもの進学に制限がかかることはない
    4. 保険に加入できなくなることはない
    5. 財産を手放す必要はない
    6. 戸籍や住民票には任意整理をした情報は載らない
  3. 任意整理のその後の生活の不便さを軽減する方法
    1. クレジットカードの代替手段を利用する
    2. ローンを利用したいなら家族名義で
    3. 借り入れをするなら職場の貸付制度などを利用する
  4. 任意整理後、ブラックリストの登録が削除されるのはいつ?
    1. 一般的に5年程度で削除される
    2. 開示請求をすれば、ブラックリストから削除されたか確認できる
  5. 任意整理しなければよかった、と後悔するケース
    1. 思ったより借金が減らなかった
    2. 毎月の返済額はかえって多くなってしまった
    3. 任意整理したその後の生活がどうなるかよく理解していなかった
  6. 任意整理したことを後悔しないためには?
    1. 債務整理の対応を得意とする弁護士に相談・依頼する
    2. 任意整理したその後の生活がどうなるか、悪い点も含めて理解しておく
    3. 弁護士に相談しながら任意整理以外の手続きも柔軟に検討する
  7. 任意整理手続き後の生活における注意点
    1. お金の管理はしっかりする
    2. 闇金には手を出さない
    3. 返済できなくなった場合は速やかに専門家に相談
  8. さいごに|任意整理とその後の生活についての不安は専門家へ

「任意整理をすると、その後の生活にどんな影響がある?」
「任意整理をすると後悔するって本当?」

借金の返済に困っていながら、このような心配があって任意整理をためらっている方も多いのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、任意整理は生活への影響を最小限に抑えながら借金の整理が可能です。

「任意整理をすると就職や結婚に影響する」「任意整理をすると財産が没収される」こういった噂は全て誤解であり、むしろ任意整理によって月々の返済負担が楽になり、生活にポジティブな影響を与えるケースのほうが多いといえるでしょう。

ただし、一定期間はクレジットカードやローンが利用できなくなるなど、多少のリスクもあるのでしっかり理解しておきましょう。

本記事では、任意整理をしたあとの生活への影響や、任意整理後の生活についてよくある誤解などについて詳しく解説します。

「任意整理をしなければよかった」と後悔しないための注意点についても紹介するので、任意整理を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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任意整理をしたその後の生活はどうなる?

任意整理とは、弁護士などの専門家を通じて債権者と直接交渉し、借金にかかる利息や遅延損害金をカットしてもらう手続きです。

任意整理をすれば合法的に借金を減額できますが、生活に悪影響が出るポイントもあるので注意しましょう。

具体的には、任意整理をしたその後の生活には以下のような影響がある場合があります。

  • 毎月の借金の返済額が減る
  • 督促などがなくなり精神的なストレスが軽減される
  • ブラックリストに登録され、クレジットカードやローンが使えなくなる
  • スマートフォンなどの分割払いができなくなる
  • 保証人に迷惑をかけることがある
  • 保証人になれなくなる
  • 不動産の賃貸契約で審査が通りづらくなる

それぞれについて、以下で詳しくみていきましょう。

毎月の借金の返済額が減る

任意整理をすると、借金の利息をカットしてもらえる場合があり、残った元金を3年~5年ほどの期間で返済していくことになるケースが多いです。

消費者金融からの借金やクレジットカードのリボ払いなどは、年利15%~18%ほどの高金利であることが多いため、利息をカットしてもらうと毎月の返済額が大きく減らせます

たとえば、年利15%で借り入れている100万円の借金を任意整理の対象にした場合は、以下のよう月々の返済額を減額できるでしょう。

任意整理前任意整理後
月々の返済額34,665円27,777円
支払い総額1,247,934円1,000,000円
減額できる利息分247,934円

任意整理後の返済期間や月々の返済額は、借金の残額や業者によっても異なりますが、任意整理の実績が豊富な弁護士に依頼すれば、月々の負担が軽くように上手く交渉してくれるはずです

督促などがなくなり精神的なストレスが軽減される

任意整理をすると、債権者からの取り立てをストップでき、督促による精神的なストレスを軽減できます

任意整理を弁護士などの専門家に依頼した場合、まずは弁護士が債権者に対して「受任通知」という手紙を送ります。

受任通知を受け取った債権者は、それ以降の連絡は弁護士を通さなくてはいけないと法律で定められているため、督促の電話や郵便が届かなくなるはずです。

また、任意整理においては、借金減額について弁護士が債権者と交渉してくれますが、交渉が和解となるまでのあいだは支払いも待ってもらえる場合があります。

ブラックリストに登録され、クレジットカードやローンが使えなくなる

任意整理をすると、一定期間のあいだブラックリストに登録されてしまい、クレジットカードやローンが使えなくなることが多いです。

ブラックリストとは、個人の借金に関する情報を管理している信用情報機関に「任意整理をして借金を減額した」などの信用上マイナスとなる事故情報が登録された状態のことを指します。

カード会社や金融機関などは、信用情報機関の情報をもとに契約の審査をするため、ブラックリストになっているあいだは「お金を貸してもちゃんと払えるか怪しい」と判断され契約できない可能性が高いでしょう。

また、現在使っているクレジットカードなども、契約更新のタイミングで信用情報をもとにした審査がおこなわれるため、強制解約となってしまいます。

任意整理によってブラックリストになると、最長で減額した借金を完済してから5年間はブラックリストに登録し続けられることになります

そのあいだはクレジットカードやローンに頼らない生活を送る必要があるでしょう。

スマートフォンなどの分割払いができなくなる

任意整理をすると、スマートフォン本体の分割購入もできなくなる可能性があります

スマートフォンを分割払いで購入する際も、信用情報をもとにした審査がおこなわれるのが通常です。

そのため、任意整理によってブラックリストとなっているあいだは分割払いを断られる可能性があります。

ただし、本体代金が10万円以下の機種に関しては、信用情報をもとにした審査ではなく携帯キャリア独自の審査基準となるため、分割払いが可能であるケースもあります

保証人に迷惑をかけることがある

保証人がついているローンなどを任意整理の対象にすると、減額された分の借金および残った借金の全額が保証人に請求されるおそれがあります

任意整理によって減額されるのは契約者本人の債務のみです。

保証人は、契約者本人が契約通りに支払いができなくなった際に代わりに返済義務を負うため、任意整理をすると保証人が代わりに借金返済を請求されてしまう可能性が高いでしょう。

ただし、任意整理は減額対象にする借金を選べるため、任意整理をするときは保証人がついている借金を対象から外せば特に問題はありません

保証人になれなくなる

奨学金や住宅ローンなどの保証人になる際も、信用情報をもとにした審査がおこなわれます。

そのため、任意整理によってブラックリストとなっているあいだは各種ローンの保証人になれないことが多いです。

不動産の賃貸契約で審査が通りづらくなる

任意整理後は、不動産の賃貸契約の審査に通りづらくなるケースがあります。

賃貸契約の際には親族などが保証人につくほかに、大家さんや管理会社が指定した保証会社が入る場合があります。

その際、保証会社のなかでも「信販系」と呼ばれる保証会社に入ってもらう場合は注意が必要です。

信販系の会社は、信用情報をもとにした審査をするため、任意整理によってブラックリストになっているあいだは審査に落ちる可能性が高まります。

任意整理後で審査が通るか不安な場合は、「収入状況などの事情で審査に通りづらいかもしれない」ということを伝えれば、審査に通りやすい物件を紹介してくれる場合があります

ちなみに、任意整理をしたことを不動産会社などに伝える義務はないので安心してください。

任意整理のその後の生活についてよくある誤解

任意整理後の生活については、インターネット上などでさまざまな噂がされていますが、その多くが誤解であるといえます。

ここでは、任意整理後の生活についてよくある誤解を紹介します。

結婚が法的に制限されることはない

任意整理は、債権者と交渉をして借金を減額してもらうという、ある意味私的な手続きといえます。

そのため、結婚などが法的に制限されることは一切ありません

結婚後に住宅ローンやクレジットカードが利用できないという点で、一部生活に不便が生じる可能性がありますが、結婚自体が法的に制限されることはないので安心してください。

職業や就職に制限がかかることはない

任意整理をしたからといって、現在の職業や今後の就職に制限がかかる心配はありません。

任意整理は、自分と債権者、そして仲介役である弁護士の3者の間で完結する手続きです。

そのため、職場の人に任意整理のことが知られることはあまりなく、履歴書などに任意整理の事実を記載する必要もありません

任意整理をしたことによって今の仕事をクビになったり、今後就職に不利になったりすることはあまりないので安心してください。

自分自身や子どもの進学に制限がかかることはない

任意整理をしたからといって、自分や家族の進学には影響はほとんどありません

そもそも、任意整理をしてブラックリストになるのは任意整理をした本人だけなので、家族への影響はほとんどないといえるでしょう。

ただし、任意整理によってブラックリストとなっている期間は、子どもの奨学金の保証人にはなれません

自分の子どもが奨学金を利用する場合は、保証人の代わりに保証会社をつける「機関保証」を利用しましょう。

保険に加入できなくなることはない

生命保険などの各種保険は、保険料を支払えるかどうかのみが問題であり、信用情報を元にした審査などがおこなわれることは少ないです。

そのため、任意整理後でも問題なく保険に加入できます

財産を手放す必要はない

任意整理をしても、原則として財産は保有し続けられる場合が多いです。

例外として、自動車ローンなど担保がついている借金を整理対象にすると、担保になっている財産が没収される可能性が高いです。

とはいえ、任意整理は減額対象を自由に選べる手続きであるため、没収されると困る財産がある場合は、その旨を弁護士に相談すれば特に問題ありません

戸籍や住民票には任意整理をした情報は載らない

任意整理をした情報は、戸籍や住民票には掲載されません

任意整理をした事実が周囲の知人や親族に知られる可能性は低いといえるでしょう。

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任意整理のその後の生活の不便さを軽減する方法

任意整理をすると一定期間ブラックリストになるため、生活における一部の場面で不便と感じることがあるでしょう。

ここでは、任意整理後の不便さを軽減する方法を紹介します。

クレジットカードの代替手段を利用する

任意整理後はクレジットカードの新規契約ができなくなり、現在使っているクレジットカードも順次強制解約となってしまうことが多いです。

そのため、任意整理後はクレジットカードの代わりに以下の代替手段を利用しましょう

名称概要
家族カード・クレジットカードを契約している人が、自分の家族に利用させるために発行できる2枚目のカード。
・信用情報をもとにした審査がおこなわれるのは契約者本人であるため、ブラックリストになっている家族にも持たせることが可能。
デビットカード決済と同時に銀行口座から直接引き落とす形で支払いができるカード
プリペイドカードあらかじめATMなどで入金した金額だけ支払いに使えるカード

特に、デビットカードやプリペイドカードは、クレジットカードのように使いすぎる心配がないため、一度任意整理によって借金を減額した人が生活を立て直すためにも役立ちます。

ローンを利用したいなら家族名義で

任意整理によってブラックリストになっている間に、住宅ローンや自動車ローンなどを組む必要がある場合は、家族名義でローンを組んでもらうのがおすすめです。

任意整理でブラックリストになるのは任意整理をした本人だけなので、同居家族や親族などの信用情報に傷がつく心配はありません。

ただし、名義人がまったく利用しないものを購入するために名義だけ貸してもらうのは違法となる可能性があるので注意しましょう。

借り入れをするなら職場の貸付制度などを利用する

任意整理後でローンを組めないにもかかわらず、引っ越しや入院などまとまったお金が必要になった際は、職場の貸付制度などを利用しましょう

多くの企業では従業員向けの福利厚生の一貫として、低金利での貸付制度を用意します

従業員向けの貸付制度では、信用情報をもとにした審査などがおこなわれる心配はないため、ブラックリストとなっている状態でも問題なく借り入れが可能です。

また、自治体ごとの貸付制度などの利用も検討するのがおすすめです。

任意整理後、ブラックリストの登録が削除されるのはいつ?

任意整理をおこないブラックリストに登録された場合、登録された事故情報がいつ削除されるのか気になる方も多いでしょう。

ここでは、ブラックリストの登録が削除されるまでの期間について解説します。

一般的に5年程度で削除される

任意整理をしたあと、ブラックリストの登録が削除されるのは、「減額した借金を完済してから5年間」程度です。

任意整理で減額した借金は、残った元金を3年~5年で完済するように和解するケースが多いため、手続きから8年~10年はブラックリストとなってしまうことがあります

開示請求をすれば、ブラックリストから削除されたか確認できる

自分がブラックリストから削除されたかどうかは、信用情報機関に信用情報の開示請求をすれば確認が可能です。

日本にはCIC・JICC・KSCの3つの信用情報機関がありますが、それぞれインターネット上から信用情報を確認できます。

それぞれの信用情報機関ごとに、加盟している金融機関やカード会社が異なるため、ブラックリストから削除されたか確認するには、自分が任意整理の対象にした会社が加盟している信用情報機関に問い合わせましょう

任意整理しなければよかった、と後悔するケース

任意整理をすると、一般的には月々の返済額が少なくなって借金返済の負担が軽くなることが多いです。

しかし、任意整理の内容やリスクについてしっかりと理解せずに手続きを進めてしまうと、思ったような効果が得られず後悔してしまうケースもあるでしょう。

ここでは、「任意整理しなければよかった」と後悔する代表的なケースを3つ紹介します。

思ったより借金が減らなかった

任意整理では、和解後に残った借金の元金にかかる利息をカットしてもらえることがあります

そのため、年利15%~18%ほどの高金利で複数の消費者金融から借り入れがある方などの場合は、任意整理による借金の減額効果は大きいです。

一方で、低金利のローンが多い方は、任意整理をしてもあまり減額効果は得られず「思ったより借金が減らなかった」と感じてしまう可能性もあるでしょう

毎月の返済額はかえって多くなってしまった

任意整理は、借金を3年~5年の期間で分割払いとすることを交渉する手続きです。

毎月の支払額を少なくして、長期間での返済をしている場合などは、任意整理をしたことによってかえって毎月の返済額が多くなってしまう可能性もあります

具体的には以下のようなケースです。

【任意整理によって月々の返済額が多くなるケース】
任意整理前任意整理後
借入額1,000,000円1,000,000円
金利15%
返済期間60ヵ月36ヵ月
月々の返済額23,789円27,777円
総支払額1,427,378円1,000,000円

このように、任意整理によって総支払額は少なくなったものの、返済期間が短くなって月々の返済負担は増えてしまうケースも考えられます。

一人ひとりの経済状況によっては、任意整理が借金問題の解決方法として最善とは限らないので注意が必要です。

任意整理したその後の生活がどうなるかよく理解していなかった

任意整理をするとブラックリストになるため、しばらくのあいだはクレジットカードやローンが使えなくなります

リスクをしっかりと理解しないまま任意整理の手続きを進めてしまうと「任意整理なんてしなければよかった」と後悔する結果になるでしょう。

任意整理したことを後悔しないためには?

任意整理したことを後悔しないためには、以下の3点が重要です。

  • 債務整理の対応を得意とする弁護士に相談・依頼する
  • 任意整理したその後の生活がどうなるか、悪い点も含めて理解しておく
  • 弁護士に相談しながら任意整理以外の手続きも柔軟に検討する

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

債務整理の対応を得意とする弁護士に相談・依頼する

弁護士の対応分野は幅広く、中には債務整理などの借金問題解決の実績が少ない方もいます

任意整理をはじめとした債務整理の対応を得意としていない弁護士でないと、債権者との交渉がスムーズに進まないうえ、思ったような減額効果が得られない恐れがあるでしょう。

そのため、任意整理で理想通りに借金を減らすには、債務整理の実績が豊富な弁護士に相談・依頼するのがおすすめです。

また、債務整理の実績が豊富な弁護士であれば、任意整理のデメリットや、具体的な減額シミュレーションなど、依頼者が納得いくまでしっかりと説明してくれるはずです。

任意整理したその後の生活がどうなるか、悪い点も含めて理解しておく

任意整理をすると合法的に借金が減らせる反面、ブラックリストに載るなどのデメリットもあります。

任意整理をして後悔しないためには、任意整理のデメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。

任意整理のデメリットについて知るには、インターネット上で情報を集めるのもおすすめですが、一番は専門家である弁護士に相談することです。

借金問題についてであれば、多くの弁護士が初回は無料で相談に応じてくれるため、任意整理した後の生活が気になる方はまずは弁護士に話を聞いてみましょう

弁護士に相談しながら任意整理以外の手続きも柔軟に検討する

借金問題の解決法には、任意整理以外にも「個人再生」や「自己破産」があります

それぞれの手続きで借金の減額幅やデメリットが異なり、人によっては任意整理ではなく個人再生や自己破産を選択したほうが問題解決への近道となるケースもあるでしょう。

「任意整理が一番リスクが少なそうだから」と決めつけずに、ぜひ弁護士などの専門家の意見も聞きてください

自分の解決手段としてどの手続きが最も適切か、柔軟に検討するようにしましょう。

任意整理手続き後の生活における注意点

任意整理後の生活における注意点は、以下の3点です。

お金の管理はしっかりする

任意整理をすると月々の返済負担が軽減されるケースが多いですが、だからといって無駄遣いをしては意味がありません

家計簿をつけるなどして毎月の収支をしっかりと管理するほか、持ち歩くお金を決めておくなど、浪費をしないように心がけましょう

闇金には手を出さない

任意整理をしたあとは一定期間ブラックリストになってしまうため、新たに消費者金融などから借り入れをすることはできません

どうしてもお金が必要になったり、任意整理の返済が間に合わなかったりといった事情があるからといって、絶対に闇金には手を出すのは避けましょう。

闇金業者は、任意整理後でブラックリストになり、一般の金融会社から借入ができない人をターゲットに融資の勧誘をしてくる傾向があります。

一度闇金に手を出してしまうと、法外な高金利での貸付や暴力や強迫を伴う激しい督促を受けるうえ、思わぬ犯罪行為に巻き込まれる恐れもあります。

万が一闇金とかかわりを持ってしまったときは、すぐに弁護士や警察に相談してください。

返済できなくなった場合は速やかに専門家に相談

任意整理後の返済が滞りそうになった場合は、速やかに任意整理を依頼した弁護士などの専門家に相談してください

任意整理後の返済は、債権者との交渉で決まった期間で継続し続ける必要があります。

万が一、任意整理後の返済が滞ってしまうと、残った借金を一括で支払うように請求されるリスクがあるので注意が必要です。

任意整理後の返済が失敗したことによって一括請求されてしまうと、再度任意整理し直すか、個人再生や自己破産などで解決せざるを得なくなります。

もし返済ができなくなった場合は、滞納する前に専門家に相談すれば、一時的な立て替えなどの対策をとってくれる可能性があります

さいごに|任意整理とその後の生活についての不安は専門家へ

本記事では、任意整理をしたあとの生活について詳しく解説しました。

任意整理をすると、月々の返済負担を減らせる一方で、ブラックリストに登録されるなどのデメリットもあります。

デメリットを理解して、本当に任意整理をおこなうべきかどうか慎重に検討しましょう

任意整理とその後の生活について不安な点がある方は、ぜひ一度専門家に相談してください。

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監修記事
旭合同法律事務所
久保田 湧 (愛知県弁護士会)
幅広い経験を持つ弁護士が多数在籍しており、それぞれの得意分野を活かした多角的な問題解決への取り組みが可能です。
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アシロ編集部
編集部
本記事は法律相談ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※法律相談ナビに掲載される記事は、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
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