弁護士相談
占い詐欺について弁護士と相談できる窓口4選!返金のためにできること
2024.10.22
「占い詐欺でだまし取られたので、お金を取り返したい!」
「占い詐欺について弁護士に相談したいけど、どうすればよいかわからない」
占い詐欺の被害に遭って、不安な日々を過ごされている方もいるのではないでしょうか。
占い詐欺には、対面や電話占いのほかにも、メールの文面のみで鑑定結果を伝える「メール鑑定」などがあり、相談者の不安や恐怖をあおるようなことを言って高額な商品を買わせるなど、気がつくと高額な料金が請求されてしまうケースもあります。
本記事では、占い詐欺について弁護士に相談するメリットや具体的な方法をはじめ、占い詐欺の解決に強い弁護士と相談できる窓口や相談の流れなどを解説します。
占い詐欺に遭ってしまった方や、占い詐欺を疑っている方は、ぜひ参考にしてください。
まずは、占い詐欺について弁護士に相談できる4つの窓口を紹介します。
「占い詐欺に遭った」と気がついたのであれば、信頼できる窓口になるべく早く相談することが重要です。
しかし、窓口によってそれぞれ特徴があるため、自身に合った相談窓口をみつけましょう。
ベンナビ債権回収は、詐欺被害の支援を得意とする弁護士を探せるポータルサイトです。
詐欺事件に対応した経験をもつ弁護士が数多く登録しており、電話やメールで直接問い合わせできます。
ベンナビ債権回収では、相談内容や地域を指定して弁護士の検索が可能です。
そのほか、「初回相談無料「オンライン相談可」などの条件を絞って探すこともできます。
詐欺被害について相談できる弁護士に心当たりがない方は、ベンナビ債権回収を利用すれば自身に合った弁護士を効率的に探せるでしょう。
都道府県ごとに配置された弁護士会を利用するのもおすすめです。
弁護士への相談を通じて、占い詐欺かどうかの判断や、証拠集めや刑事告訴などのあらゆるサポートを受けられます。
弁護士会の法律相談センターでは、24時間いつでもインターネットから予約ができ、5,500円ほどでおおむね30分間の相談が可能です。
法テラス(日本司法支援センター)は、国が運営する法律問題解決のための相談窓口です。
経済的に余裕のない方であっても、面談や電話などを通じて無料で弁護士・司法書士へ法的トラブルについて相談できます。
法テラスの利用にあたっては一定の条件があり、法テラスが定める「収入基準」と「資産基準」である2つの「資力基準」をクリアしていれば、1つの問題に対して最大3回まで無料相談が可能です。
資力基準を示す際には、直近の課税証明や給与明細などの書類が必要となるため、電話相談と併行して資料を準備しておきましょう。
市区町村では、地域住民を対象に無料で弁護士に相談できる法律相談会を開催しています。
自治体によっては、対面以外にも電話やオンライン形式での相談にも対応しており、予約を取っておけば、25分~1時間程度の相談が可能です。
ただし、原則として弁護士への依頼はできず、あくまで対面での相談のみとなります。
詳細は、お住いの市区町村の公式サイトを参照してください。
次に、占い詐欺について弁護士に相談・依頼するメリットを3つ解説します。
これらのメリットは弁護士ならではのメリットといえます。
それぞれくわしく解説します。
占い詐欺を弁護士に相談する最大のメリットは、占い詐欺かどうかを判断してくれる点です。
占い詐欺をはじめとした詐欺罪は、立証することが難しいとされています。
これは、占いはあらかじめ効果が約束されたものではないので、まったく的外れな鑑定結果をもらったとしても、「鑑定士に嘘をつかれた」とは断言できないからです。
弁護士へ相談すれば、法律のプロの目線から、自身のケースが詐欺罪にあたるかどうかを正しく判断してくれる場合があります。
被害内容に応じた最善の解決策を提示してもらえる点も、弁護士に相談する大きなメリットといえるでしょう。
占い詐欺被害の解決は、法律の知識をもたない素人には困難であり、精神的にも相当な負担がかかります。
たとえば、返金方法ひとつだけでも、さまざまな種類があり、どうすればよいのかわからないケースも多いでしょう。
一般的に、占い詐欺への返金方法は以下の4つがあります。
しかし、弁護士に依頼すれば自分に合った最善の方法を提案してくれ、場合によっては請求対応を代行してくれるケースもあります。
多数の選択肢がある中で、法律のプロに最短で解決してくれる方法を提示してもらえるのは、大きなメリットといえるでしょう。
最後に解説するメリットは、返金に向けた交渉や訴訟を弁護士に一任できる点です。
占い詐欺でだまし取られた被害金を取り返すためには、先方との任意交渉が必要な場合があります。
法律の専門家である弁護士に最前線で対応してもらえれば、詐欺業者にとって大きなプレッシャーとなり、こちらに有利な対応をしてもらえる可能性もあります。
また、訴状や準備書面の作成、証拠の提出などを全て弁護士が代行してくれ、裁判期日にも出廷するのは基本的には代理人弁護士のみで、自身が裁判所へ出頭する必要もなくなります。
弁護士へ依頼すれば、自身が表に立つ必要はなく、占い詐欺の被害解決をスムーズに進められるでしょう。
次に、占い詐欺について相談する弁護士を選ぶときのポイントを4つ解説します。
これらのポイントをしっかりと押さえて、占い詐欺でだまし取られた被害金を確実に取り返しましょう。
第一に確認すべき点は、弁護士が占い詐欺事件の救済に注力しているかどうかです。
弁護士によって、得意とする専門領域は異なります。
詐欺事件は、一般の民事事件のように明確な証拠がないケースも多いため、高度な専門知識や経験が求められるでしょう。
また、詐欺のなかでも鑑定や祈祷などを使った占いに関しては、目には見えない部分の領域であるため、詐欺事件としての立証は容易ではありません。
しかし、「前世のおこないが悪いから」「死相が出ておりお祓いが必要」などと、過度に不安をあおり、高額な商品を売りつけるのは違法行為であり、占い詐欺とみなされやすいでしょう。
詐欺被害の解決に力を入れている弁護士であれば、占い詐欺の被害金を取り戻せる可能性があるため、弁護士を選ぶ際は詐欺事件の解決にどのくらい注力しているのかをチェックしましょう。
依頼しようと思っている弁護士が、詐欺事件などの対応経験が豊富かどうかも確認しましょう。
経験豊富な弁護士であれば、過去の類似案件から得られた知見に基づいて、効果的な解決策を提案してくれるはずです。
占い詐欺に遭った場合、だまし取られたお金は必ず取り戻したいと思うでしょう。
しかし、占い詐欺は詐欺被害の中でも特に立証が難しいため、過去に詐欺会社から返金された知見をもとに証拠を集めたうえで、検察官との交渉が必要とされる場面もあります。
法律知識のない素人では対応できませんが、刑事事件の対応経験が豊富な弁護士に相談すれば、検察官や裁判官への主張がスムーズに進み、結果的に詐欺被害金を回収できる確率が上がることもあるでしょう。
詐欺被害の解決実績を確認する際は、弁護士事務所のWebサイトをチェックするのがおすすめです。
被害者にとって、相談しやすい環境が整っているかも非常に重要なポイントです。
占い詐欺に遭った多くの被害者は、精神的に追い詰められており、冷静に物事を判断できない場合があります。
被害者ができる限りリラックスして相談しやすいような、雰囲気づくりや対応を心がけている事務所を選ぶのも重要です。
相談する事務所を探す際は、事務所のホームページやGoogleの口コミなどに目をとおして、事務所の雰囲気や実際に相談したことのある方の評判もあわせてチェックしましょう。
一般的に、弁護士への依頼料は決して安いものではありません。
通常の民事事件であれば、着手金のみで数十万円かかるケースもあります。
占い詐欺に遭った直後であれば、多額のお金を失っており、弁護士に依頼するのが経済的に苦しい可能性もあるでしょう。
弁護士に依頼する際は、Webサイトに費用や料金体系が明示されているところを選ぶようしましょう。
ここでは、占い詐欺の返金交渉を弁護士に依頼したときの、大まかな流れを3つのステップに分けて解説します。
占い詐欺に遭った可能性があることに気が付いたとしても、いきなり相手方に交渉せずに、これらのステップを順番に踏んでいくことが大切です。
まずは、自身が受けた占い詐欺被害の概要を弁護士に伝えましょう。
具体的には、以下に挙げた内容を伝えるのが大切です。
また、被害に遭ったことを証明できる証拠の有無によって、実際に被害金を取り戻せるかどうかが大きく左右されます。
弁護士への相談時には、可能な限り詐欺被害に遭ったことがわかる証拠をあらかじめ準備し、相手方の会社所在地や電話番号なども確認しておきましょう。
証拠になり得るものとして、具体的には次のようなものがあります。
これらの材料をしっかりと集められれば、今後の対応について弁護士から的確なアドバイスを受けることができるでしょう。
なお、占い詐欺について弁護士へ相談する際の事前準備に関しては、以下の記事でも解説しています。
【関連記事】占い詐欺に遭ったら弁護士に相談!返金の方法や弁護士費用を解説
占い詐欺について弁護士に相談し、正式に依頼することが決まったら、弁護士と委任契約を結びます。
委任契約の締結前には、弁護士費用や料金体系をチェックし、内容に納得したうえで契約を結びましょう。
もしも金額的に納得いかない部分があったり、費用が高すぎると感じたりした場合は、別の弁護士事務所に相談するのもおすすめです。
弁護士との委任契約を締結したあとは、弁護士が相手方と交渉し、返金請求の手続きをしてくれます。
仮に業者が詐欺の事実を認めずに返金を拒否しても、粘り強く交渉してくれるでしょう。
詐欺業者が返金対応に応じたり、裁判所による強制執行がされたりすれば、お金が返ってくる場合もあります。
お金が返ってきた場合には、あらかじめ契約で定めた成功報酬分を差し引いた金額を受け取れば、占い詐欺の問題は無事に解決となります。
最後に、占い詐欺に関するよくある質問をQ&A形式で解説します。
占い詐欺の被害を解決するうえで、ぜひヒントにしてみてください。
法律上では刑事訴訟ができます。
しかし、残念ながら警察が受理するケースはほぼありません。
どんなに悪質な占いサイトであっても、「詐欺罪」として立証するのは非常に難しいためです。
刑法における「詐欺罪」の成立要件は、以下のように規定されています。
詐欺については,まず,刑法(明治40年法律第45号)は,246条1項で「人を欺いて財物を交付させ」る行為(狭義の詐欺罪)を,同条2項で「前項の方法により,財産上不法の利益を得,又は他人にこれを得させ」る行為(詐欺利得罪)をそれぞれ処罰の対象としている。
「人を欺いた」事実を立証するには、「明らかな嘘の情報提供があった」ことを示さなければなりません。
たとえば、個別で占ったと見せかけて、実際には複数の利用者へ定型文の鑑定結果を送っていた事実を立証できれば、「詐欺罪」として認められることもあります。
しかし、たったひとりの利用者から提供される証拠のみでは、詐欺罪としての立証は難しいことも多いです。。
そのため、「詐欺罪」として立証できなければ、世の中に悪事として摘発できないといえます。
詐欺罪に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】詐欺罪とは?|詐欺罪4つの構成要件から時効・罰則・詐欺の種類まで
弁護士に依頼しても、必ずしも返金を受けられるとは限りません。
占い会社の中には、運営会社の所在地を海外にあるように見せかけてはいるものの、実際には存在しないケースがあるからです。
返金交渉する相手がいなければ、交渉自体ができず、返金を受けることができない可能性があります。
詐欺被害に遭った場合は、できる限り証拠を集めることが先決です。
主に、占い師とのやり取りのメールや着信履歴、支払いに使用したクレジットカードの明細などが証拠として役立ちます。
占いの詐欺に遭ったことを立証するには、ひとつでも多くの証拠を残しておきましょう。
占い詐欺に遭う多くの方は、「最初は無料鑑定だけで終わらせるはずが、気がつくと高額に請求されていた」というケースが少なくありません。
誰しもが恋愛や仕事、金銭面などにおいて不安や悩みをもっているものです。
巧みな言葉を使い、人の弱みにつけ込む悪徳業者は決してゼロではないため、占い詐欺に遭った際は迷わず法律のプロの力を借りましょう。
なお、弁護士への相談に特におすすめなのは、「ベンナビ債権回収」です。
都道府県・主要都市別に弁護士を探せるため、仕事帰りに気軽に事務所へ立ち寄って相談することもできるでしょう。
無料相談を受け付けている弁護士や法律事務所も多く掲載されているため、まずは相談から始めてみてください。