妻が不倫!?疑念が確信に変わる7つの行動パターンと夫がとるべき対処法

妻が不倫!?疑念が確信に変わる7つの行動パターンと夫がとるべき対処法
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「浮気」「不倫」といえば、おもに男性がおこなうものとイメージする方も多いでしょう。

しかし、浮気・不倫問題は男性に限ったことではなく、既婚女性が夫以外の異性と親密に交際するケースも珍しくありません。とくに近年では、女性の社会進出に伴う経済的自立やSNSなどのさまざまなコミュニケーションツールの発達といった環境の変化により、既婚女性の不倫が増えているのも事実です。

「妻の様子が以前と違う」「妻が不倫しているかもしれない」と感じたら、浮気・不倫を疑ってみるのがよいかもしれません。

この記事では、妻の浮気・不倫を悩む男性のために、不倫妻の行動特性や事実を突き止める方法、不倫を確信した際の適切な対処法について、離婚・再構築それぞれのパターンを解説していきます。

自身が有利な立場で話し合えるよう準備するためにも、妻の不倫に悩んでいる方は参考にしてみてください。

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この記事を監修した弁護士
齋藤健博弁護士(銀座さいとう法律事務所)
男女問わず不倫問題全般を得意とし、円満解決の実績もあり。不倫が原因の男女トラブル、離婚慰謝料の請求や親権獲得など、幅広い相談に対応している。

妻が不倫に求めるものとは?

あなたの妻は不倫にどのようなものを求めているのでしょうか。

たとえば男性の場合、不倫理由に異性との肉体・恋愛関係による快楽を挙げる方が多くいます。

ここからは、既婚女性が不倫する理由や夫以外の異性に求めるものについて、アンケートの調査結果を参考にしながら解説していきます。

「浮気」と「不倫」の違い

既婚者が配偶者以外の異性と交際する様子を「浮気・不倫」などと表現しますが、厳密にいうと、これらの言葉は少しずつ違った意味をもちます。

以下は、各意味を一覧にまとめたものです。それぞれの表現を正しく理解し、妻と交際相手の関係性がどのような状態にあたるのか押さえておきましょう。

浮気:

特定の人に心をひかれやすいこと。また、そのさま。多情。

配偶者・婚約者などがありながら、別の人と情を通じ、関係をもつこと。

不倫:

道徳にはずれること。特に、配偶者以外と肉体関係をもつこと。また、そのさま。

引用元:goo辞書

上記からわかるように「浮気」は、パートナー以外の人に恋愛感情を抱いてしまった場合に使います。

このとき、パートナーとの関係性に婚姻の有無は問いません。

一方「不倫」は、既婚者が配偶者以外の人と肉体関係をもち、常識の範囲を超えた関係があった場合に使います。結婚している、第三者と不貞行為を働いたという2点が揃った場合に、不倫と表現するのがよさそうです。

女性の浮気・不倫の経験率は46.3%

浮気・不倫は男性に多いものとイメージする方もいるでしょう。

しかし、2020年にJAPAN SEX SURVEYが20代~60代の男女へおこなった調査では、全体の46.3%の女性が「不倫経験がある」と回答しています。このアンケートでは「恋人・結婚相手以外の人とセックスをしていますか」という質問がなされているため、既婚者の不倫をピックアップした数値ではありません。

しかし、パートナー以外の人と肉体関係をもつ女性は意外に多いと判明した結果になっています。

そう考えると「うちの妻は不倫なんてしないから大丈夫」と思い込むのは危険かもしれません。

【参考記事】世間を賑わす浮気・不倫。経験率に大きな変化(P12)|JAPAN SEX SURVEY

既婚女性の不倫理由は「精神的充足感」

では、既婚女性はなぜ不倫するのでしょうか。

日刊SPA!が2018年におこなった、25歳~45歳の不倫経験をもつ既婚女性500名に対するアンケート調査では、不倫理由に「精神的に満たされるから(45.2%)」という充足感を挙げる方が目立ちました。それについで「女性であることを実感できるから(19.6%)」「暇つぶし(11.2%)」といった回答が並んでいます。

これらの回答から、妻が不倫するのは以下のような感情を抱いているためと予想できます。

  • 夫が関心をもってくれない
  • 夫が女性として接してくれない
  • 夫が家事・育児に協力してくれない

これらは、夫婦のコミュニケーション不足が関係しているともとれます。もちろん夫が家事・育児に協力的な姿勢を見せるなど、多少の歩み寄りも必要かもしれませんが、基本的には双方の努力によって改善できる点もあるはずです。

【参考記事】不倫女性1000人に聞いた、ダントツに多い不倫相手と動機とは?|日刊SPA!

女性は「女」として扱われなかったり関心を寄せられていなかったりすると、自身の価値を見出せず寂しく感じる傾向にあります。そのような気持ちは結婚して何年経っても変わらず「女性として求められたい」と思っている人は少なくありません。

しかし夫婦に子どもができると、そのような気持ちとは裏腹に女性の生活は一変してしまうのです。

日々の子育てと家事に追われていると、オシャレやスキンケアなどで自分磨きをしている余裕などありません。次第に自身の「女の魅力」を感じられなくなる方も多いでしょう。そのような心の寂しさと夫に対する不満が重なったとき、不倫の誘惑に負けてしまうのかもしれません。

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妻が不倫しているかも?怪しいと感じる7つ行動特性

ここからは、既婚女性が不倫し始めたときによくみられる行動を紹介していきます。以下は、不倫の兆候といわれる7つの特性です。

  1. 妻が常に携帯電話・スマートフォンを持ち歩くようになった
  2. 妻が携帯電話・スマートフォンにロックをかけるようになった
  3. 妻が夫婦間の性交渉を拒むようになった
  4. 妻がスケジュールを詳細に伝えてくる
  5. 妻が夫の予定を何度も確認してくる
  6. 妻が服装・美容を意識し始めた
  7. 妻の外出が多くなった

「最近妻の様子がおかしい」「何か隠しているようだ」と感じた場合、妻の様子を慎重にうかがった方がよいかもしれません。それぞれの行動パターンについて、詳しく解説していきます。

1.妻が常に携帯電話・スマートフォンを持ち歩くようになった

妻が今まで置きっぱなしにしていた携帯電話やスマートフォンを肌身離さず持ち歩くようになった場合、浮気・不倫している可能性があります。日中は常にポケットへ入れ、家事をしながらスマートフォンの通知を気にするような仕草が見られれば、それは浮気相手からの連絡を待っているのかもしれません。

また、お風呂に入る際は脱衣所へ持ち込むだけでなく、わざわざタオルや着替えなどの下にスマートフォンを隠していれば、明らかに様子がおかしいといえます。

妻が浮気・不倫している場合、相手とはLINEやメールで連絡を取り合っているケースがほとんどです。

このとき妻が一番避けたいのは、夫にスマートフォンを見られて相手との関係がばれることでしょう。そうならないためにも、家の中でできるかぎりスマートフォンを持ち歩き、浮気が発覚しないよう意識しているのです。

妻が携帯電話やスマートフォンを手放さない場合「浮気の兆候かもしれない」と思い、妻の様子を観察するのがよいでしょう。

2.妻が携帯電話・スマートフォンにロックをかけるようになった

前述のスマートフォンの持ち歩きと同時期に妻が画面をロックするようになれば、浮気の合図かもしれません。その他、携帯電話の画面を伏せて置いていたりLINEアプリにパスワードをかけたりするのも、何かを隠そうとしている様子がうかがえます。

携帯電話やスマートフォン絡みのあやしい行動には、以下が挙げられます。

  • 肌身離さず持ち歩いている
  • 画面に通知が一切表示されない
  • 画面が見えないよう伏せて置いている
  • アプリにもパスワードが設定されている
  • 指紋認証でロックが解除されない設定にしてある

上記の行動は、どれも「中身を見られたくない」という意識の表れと考えられます。もし妻の行動にいくつか該当するものがある場合、浮気の可能性を疑ってみるのがよいかもしれません。

3.妻が夫婦間の性交渉を拒むようになった

妻が性交渉を拒否するようになった場合、夫以外の人に愛情を注いでいる可能性があります。夫婦である以上、性交渉はふたりの愛を確かめ合うために必要な行為です。それを「嫌だから」と拒否するのは、妻が夫に体を触られたくないと考えているのかもしれません。

もちろん、産後間もない期間や生理日、家事・育児に疲れている日であれば「今日はやめておきたい」と思う女性も多いでしょう。

しかし、理由もなく夫からの誘いを何ヵ月も拒否している場合は、夫以外に好意を寄せる相手がいることを意味しているのかもしれません。

4.妻がスケジュールを詳細に伝えてくる

今まで妻から「明日は予定がある」と簡単な共有のみだったのが「明日は○○さんと××へ行ってくる」「来週は○○さんの家でお泊り女子会」などと詳細に伝えてくるようになれば、要注意です。その詳細なスケジュールはアリバイ工作済みの可能性があります。

ただし、このような詳しい報告が従来のスタイルであれば問題ありません。急に細かくなった場合のみ、浮気を疑うのがよいでしょう。

5.妻が夫の予定を何度も確認してくる

「明日は残業?」「×月×日~×月×日まで出張だよね?」など、妻が夫のスケジュールを頻繁に把握したがるのは、浮気相手に会うための計画を練っている可能性があります。

仮に妻が夫婦で出かける予定を立てたがっているなら「×月×日は空いているからデートしようか」などともちかけると、喜んで話に乗ってくるでしょう。

しかし、乗ってくるどころか話をそらす様子が見られた場合、夫が不在の日を知りたがっているとしか思えません。

妻が夫の予定をやけに確認してくるにもかかわらず、夫婦で外出するイベントの話が何も聞こえてこない場合、浮気相手とデートの計画を立てていると考えるのが妥当です。

6.妻が服装・美容を意識し始めた

今までメイクやファッションに無頓着だった妻が、綺麗に着飾るようになったら要注意です。

たとえば、見慣れない服を着て出ていくようになったり、華やかな下着を身に着けるようになったりした場合は、美しい姿を見てもらいたい相手がいる可能性があります。

また、スキンケアや化粧に時間をかけるようになったのも、美を意識している証拠といえます。恋は女性を美しくするものです。妻が服装や美容に気を遣い始めたのは、浮気相手に「綺麗だ」と思ってもらいたいからかもしれません。

7.妻の外出が多くなった

妻がフルタイムで働いているなら、残業や出張が入るケースもあるでしょう。しかし「今日も残業で遅くなりそう」「来週も飲み会続きだから先に寝ていてね」など頻度が多い場合は、不倫の可能性を疑うのがよいこともあります。

これらは浮気相手と会う口実の可能性があり、放置するのは危険です。「残業が終わるころ迎えに行くよ」「飲み会は何時からどこのお店?」など一歩踏み込んだ返答をしてみると、相手の反応から予定が本当かどうかわかるかもしれません。

人は浮気・不倫すると、必ず日常生活になんらかの変化が生じます。たとえば、残業や出張で疲れているはずなのになぜか機嫌がよい、スマートフォンを取ってあげただけなのに異常なまでに怒るなど、その内容や程度はさまざまです。

しかし、それらの変化に気付けるかどうかは、パートナーとの関わり方次第ともいえます。浮気・不倫の兆候を見逃したくないと考えるなら、日ごろから意識的に会話をして夫婦のコミュニケーションをとっておくのが大切です。

参考:妻・嫁の浮気の兆候とサイン7選!浮気の対処法もご紹介します! | 探偵BLUE

妻の不倫に対して夫がやってはいけない5つのこと

妻の不倫を察したとき、その事実に怒りや悲しみが湧き上がってくる方も多いでしょう。しかし、そのときの感情任せで行動するのはよくないことです。場合によっては自身が不利になる可能性もあるかもしれません。

ここからは、妻の不倫が発覚した際に夫がやってはいけない行動を5つ挙げて解説していきます。

1.証拠もないのに問い詰める

妻の不倫に対して、真っ先に「不倫しているだろう!」と問い詰めるのは避けましょう。

たとえ妻の不倫が確実でも、証拠がなければ何もできません。妻には「でたらめ言わないでよ」「ただの言いがかりじゃない!」などと、言いくるめられてしまう可能性があります。

また、浮気の事実をつかんでいると知られた場合、証拠を残さないよう妻が警戒を強めてしまうケースも考えられるでしょう。

妻の不倫を把握したら、まずは証拠収集に徹しなければいけません。法的に認められる資料を集められたら、将来離婚や慰謝料請求の手続きをおこなう場合でも有利に進められるはずです。証拠もないのに問い詰めるのは自身の首を絞めるだけなので、計画的に行動できるよう一旦落ち着いて考えましょう。

2.感情任せの言葉を浴びせる

妻の不倫で裏切られた気持ちになり「お前なんか…!」と罵声を浴びせたくなる方もいるでしょう。

しかし、どんなに憤りを感じたとしても、暴言は抑えましょう。場合によっては、モラハラで妻に訴えられる可能性があります。

自身を守るためにも、感情任せの言葉を浴びせるのは控えるべきです。

3.暴力をふるう

前述の暴言と同様、妻の不倫を理由に暴力をふるったり手をあげたりするのも止めましょう。

相手に危害を加えると、自身が慰謝料を請求される可能性が出てきます。1回の平手打ちを理由に離婚を言い渡されるケースもあるかもしれません。

妻の不倫は、夫婦関係の裏切りともいえる許されない行動です。きちんと対処したいと考えるなら、まずは湧き上がる感情を抑え、今後の対応に目を向けるのが先決でしょう。

4.不倫相手と対面する

妻の裏切り行為がショックで感情的になり、不倫相手のところへ直接会いに行ってしまうのはよくある話です。しかし、勢い任せで乗り込んだからといって、問題が解決するわけではありません。妻にも「どうしてそのようなことをしたの?」と軽蔑視される可能性があります。

妻が不倫した場合、夫は不倫相手に対して慰謝料を請求できますが、全ては証拠次第です。慰謝料の交渉を有利に進めようと思うならまずは証拠をきちんと集め、弁護士など第三者を交えて手続きを進めるのが賢明といえるでしょう。

5.誰それ構わず相談する

妻の不倫問題を一人で抱えるのがつらく、友人や職場の同僚に意見を求める方も多いでしょう。しかし、第三者へ軽はずみに相談するのは避けましょう。

とくに親へ話してしまうと、直接妻へ「どうしてそんなことしたの!」「旦那さん、あなたが浮気していると思っているよ」などと連絡が入ってしまう可能性もあります。そうなれば妻の警戒心が強くなり、結果的に証拠を集めにくくなってしまうかもしれません。

もし、妻の浮気問題に悩んでいるなら、守秘義務のある弁護士やカウンセラーに相談して話を聞いてもらうのがおすすめです。

なかでも弁護士に浮気問題への対処を依頼すると、法的な目線でのアドバイスをしてくれるでしょう。

このように、妻の不倫はショックと同時に怒りがこみ上げてくることがあり、つい感情的な行動をとってしまいがちになります。しかし、後先考えずに行動しても何もメリットはありません。不倫に賢く対処するためにも、有識者からの助言をもとに計画的に動かなければなりません。

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妻が不倫している!と思ったときに夫がするべき4つの行動

妻の不倫を知って計画的に動きたいと思った場合、夫は以下4つの行動を慎重に進めていく必要があります。

  1. 不倫の証拠を集める
  2. 再構築を考える
  3. 離婚を考える
  4. 弁護士へ相談する

各項目の詳細をチェックし、賢く立ち回れるように準備しましょう。

1.不倫の証拠を集める

妻の不倫を悟ったら、まずは何よりも先に証拠を集めましょう。

一般的に「証拠」といえば、妻と浮気相手のメールのやりとりやデートしている様子の写真を思い浮かべる方がいます。もちろん、それらも重要資料のひとつになるでしょう。

しかし、もっとも大切なのは「不貞行為」を証明できる資料を集められるかどうかです。

ここからは不倫の証拠収集について、浮気問題を有利に解決できる証拠やその集め方を解説していきます。

不倫の証拠になるもの

大前提として、不倫の証拠と認められるのは肉体関係があったことを証明するもののみです。妻と浮気相手がデートやキス、手をつないでいる様子を撮影した資料だけでは、証拠として不十分と考えられます。以下は、法廷で争う場合に不倫と認められやすい証拠の一例です。

  • 妻と浮気相手が肉体関係をもったとわかるメッセージのやりとり
  • 妻が浮気相手との不貞行為を自供する録音データ
  • 妻が浮気相手とラブホテルへ出入りする写真
  • 妻と浮気相手がデートする記録を付けた日記など

このような証拠をいくつも集めようと思えば、数週間はかかると考えられます。自力で集めるとなれば、想像以上の困難を要するでしょう。仮にラブホテルへ立ち寄る写真を撮影できたとしても、出てくる様子と滞在時間の記録がなければ「ホテルで不貞行為に及んだ」と立証しにくくなります。

証拠収集は、不倫問題を有利に進めるために不可欠です。妻や浮気相手と争う際の強い武器にするためにも、数種類の資料を集められるよう尽力しましょう。

自分で集められない場合は探偵へ依頼

不倫の証拠を押さえるなら、完璧な尾行と決定的な瞬間を逃さない撮影スキル、遠方や暗闇でもはっきり顔を写せる特殊なカメラが必要です。自身で証拠をつかむのが難しければ、興信所や探偵事務所など専門業者の手を借りる方法もあります。

調査費用は依頼先によってさまざまですが、対象者を尾行したり張り込んだりする日数に応じて数十万円~数百万円程度かかるようです。

調査日数費用相場
3日間40万円~45万円程度
5日間60万円~70万円程度
10日間120万円~140万円程度

※調査員2名、1日6時間の行動調査

※諸経費込み

上記の費用は高額ですが、プロに依頼すれば満足できる証拠を短期間で得られる可能性があります。妻の不倫問題を早期解決したい場合は、必要なところに金額を投じるのもひとつの方法かもしれません。

【参考記事】
浮気・素行調査の料金水準についてのアンケート結果|一般社団法人日本探偵業協会

2.再構築を考える

妻の不倫は許せないけれど夫婦関係の再構築を選ぶ場合、浮気再発防止の対策と関係修復を試みる必要があります。どのように対処していくべきか確認しておきましょう。

誓約書の作成

妻が「不倫相手とはもう会わない」「許してほしい」と反省している場合、発言をその場限りのものにしないために不倫再発防止の誓約書を作成するのが大切です。誓約書には「違反したら××万円を支払う」など夫婦間で同意した項目とともに、反省の意を記載して保管します。

誓約書に記載すべき項目は、以下のとおりです。

  • 浮気の期間や事実
  • 浮気を謝罪する言葉
  • 今後の関係を絶つ約束
  • 誓約書に違反した際のペナルティ
  • 将来離婚となった場合の条件
  • 婚姻継続に伴う夫婦間の約束

なお、このような誓約書は不倫相手とも締結しておくのがよいとされます。こちらの要望を相手に約束してもらうだけなら「誓約書」、不倫問題は和解したと丸く収めるなら「示談書」を作成し、慰謝料の請求とともに対応を進めていくのがおすすめです。

妻との関係修復

不倫問題が明るみに出た場合、夫婦関係を修復するにはそれなりの努力が必要となります。「時間が解決してくれるだろう」と待っているだけでは一向に解決しないどころか、関係性がギクシャクして結果的に離婚に至るケースもあるでしょう。

不倫以前の状態に戻すには期間がかかるかもしれませんが、以下を試みて少しずつ歩み寄っていくのが大事といえます。

  • 気持ちを意識的に伝える
  • 家事育児を分担する
  • 妻を女性として扱う

また、不倫は妻だけの問題ではなく、夫自身にも至らなかった点があることを理解しなければいけません。相手を責めたり不倫話を持ち出したりせず、なるべく浮気前の態度で接するよう意識しましょう。

ただし、再構築中に不安を抱くようなことがあれば、素直に言葉に出して自分のつらさを理解してもらうのも必要です。

3.離婚を考える

妻との再構築も考えてみたけれど、裏切られた気持ちを払拭できず離婚を決意した場合、夫婦で離婚協議を進める必要があります。その際、財産分与や慰謝料の取り決めをおこなったり、子どもがいるなら親権や養育費を話し合ったりしなければいけません。

妻との円満離婚を目指すためにも、それぞれの取り決めに関する知識を備えておきましょう。

慰謝料請求

不貞行為をおこなった妻は、民法第709条の不法行為に反するとし、被害を受けた夫から慰謝料を請求されます。

(不法行為による損害賠償)

第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

引用元:民法第709条|e-Gov法令検索

慰謝料の相場は数十万円~数百万円程度ですが、家庭の状況や子どもの有無、夫が被った精神的苦痛の程度・期間に応じて最終的な金額が決定されます。もちろん、夫が妻へ慰謝料を請求するには法的証拠も必要です。証拠のなかに妻と浮気相手の不貞行為が見受けられる資料があれば、慰謝料はそれなりの金額になると予想できるでしょう。

【参考記事】浮気の判例 416 件(棄却判決も含む)|茨城県探偵興信所

財産分与

離婚に伴う財産分与は、民法第768条できちんと定めてあります。夫婦が婚姻期間中に協力して取得した財産は、以下の規定どおり2分の1で分配しなければいけません。

(財産分与)

第七百六十八条 協議上の離婚をした者の一方は、相手方に対して財産の分与を請求することができる。

2 前項の規定による財産の分与について、当事者間に協議が調わないとき、又は協議をすることができないときは、当事者は、家庭裁判所に対して協議に代わる処分を請求することができる。ただし、離婚の時から二年を経過したときは、この限りでない。

3 前項の場合には、家庭裁判所は、当事者双方がその協力によって得た財産の額その他一切の事情を考慮して、分与をさせるべきかどうか並びに分与の額及び方法を定める。

引用元:民法第768条|e-Gov法令検索

共有財産とは、具体的にどのようなものを指すのかわからない方も多いでしょう。一例を挙げるなら、以下の項目が該当します。

  • 預貯金・保険解約返戻金・有価証券・退職金
  • 婚姻中に購入した家具・家電
  • 自家用車・不動産など

このように結婚生活中に取得した財産は、財産分与の対象になります。また、熟年離婚でなければ住宅ローンが残っている夫婦も多いでしょう。不動産を財産分与する場合、現在の住宅の価値を計算式で求めたうえで財産を分配します。計算式は以下のようになります。

現在の住宅価格-ローン残債=住宅の価値

財産分与は複雑なため、夫婦が揉めるケースも少なくありません。お金のシビアな問題を対処するには、弁護士など法的対処をおこなってくれる業者のサポートを受けるのがおすすめです。

子どもの親権・養育費

ふたりの間に未成年の子どもがいるなら、親権や養育費の取り決めは必須です。養育費は「養育費算定表」に基づき、裁判所が決定します。基本的に子どもの親権を獲得しなかった方が、毎月一定額を親権者に対して支払うのがルールです。

また、親権には以下の3種類があります。

  • 身上監護権・・・子どもの世話や教育をおこなう
  • 財産管理権・・・子ども名義の預貯金などを管理する
  • 法廷代理権・・・子の代理となって契約を締結できる

原則、3つの権利を全て片親が取得しますが、まれに身上監護権のみ他方へ与えるケースもあるようです。親権者は監護実績によって決定されるため、日本では母親が獲得する確率が高いといわれています。しかし、家族の在り方はさまざまです。子どもの幸せを最優先に考え、経済・環境のいずれも納得できる方法を話し合いながら手続きを進めていけるようにしましょう。

【参考記事】養育費算定表|裁判所

4.弁護士へ相談する

妻の不倫問題に立ち向かうには、その都度適切な判断と不備のない書類が必要になります。一人で対処しようと思っても悩みばかりが膨らんでしまい、心身が疲弊してしまうでしょう。

また、明確な証拠が揃っていない状態では、相手と争っても太刀打ちできない可能性があります。

もし妻の不倫問題を有利に進めたいと考えるなら、全て一人で進めるのではなく、弁護士のサポートを受けるのがおすすめです。とくに浮気問題を扱う弁護士なら過去の経験に基づくアドバイスをくれたり相談にのってくれたりなど、早期解決へ導いてくれるでしょう。

最後に|妻の不倫が気になる方は一人で悩まず弁護士へ相談を

妻の不倫が発覚すると、思いもよらなかった事実にショックを受ける方も多いでしょう。なかにはショックのあまり冷静さを失い、今後のことを考えるまでに時間を要する方もいるはずです。

しかし、妻の不倫はなるべく早期に対処する必要があります。妻が不倫相手と本気の恋愛に発展したり妊娠したりした場合、取り返しのつかないことになりかねません。

もし妻の不倫について相談できる人がおらず一人で悩んでいるなら、弁護士へ相談するのがおすすめです。

とくに離婚問題を扱う弁護士なら、妻の不倫の証拠集めや不倫相手への対処についても法律に基づいたアドバイスをしてくれる可能性があります。

依頼するとなれば、あなたが有利になるよう全面的にサポートしてくれるでしょう。最近は無料相談をお願いできる弁護士事務所もあります。

妻の不倫を対処するのにどのような方法がよいか悩む場合は、法に基づいた知見で的確なアドバイスをしてくれる弁護士へ相談して問題解決を試みましょう。

参考:浮気の兆候|浮気のサイン、浮気の兆候、いつもと違う行動や言動に気付きましたか? | 探偵さんドットコム

この記事の調査・編集者
アシロ編集部
本記事は法律相談ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。※法律相談ナビに掲載される記事は、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
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