不倫・離婚慰謝料
東京都で無料の不倫慰謝料の弁護士相談窓口を確認|目的別の使い分けも紹介
2024.10.23
配偶者の不貞行為が発覚して証拠をつかんだとき、「絶対許さない!問い詰めてやる」と感情に任せて証拠を突きつけてしまうと、後悔することになることがあります。
早い段階で出してしまうと、配偶者に言い逃れをされたり、証拠を隠されたりする可能性があるからです。なかには「逆ギレ」されてしまうケースもあります。
そこで、言い逃れや証拠の隠滅を防ぐためには、感情任せに証拠を突きつけたり、問い詰めたりせずに最も効果的なタイミングを見計らうことが重要です。
本記事では、不貞行為をしている配偶者に証拠を突きつける最適なタイミングや注意点を解説します。
不貞行為の証拠を出すタイミングは慎重に判断する必要があります。
いきなりすべての証拠を開示してしまうと、いざ裁判などに及ぶ前に相手に対策されてしまうリスクがあります。またそもそも提示した証拠が効力を発揮しない可能性があります。
そこで知見のある第三者の意見を求めると証拠が有効であるか確実性を高めることができます。
不貞行為の証拠を出すタイミングで悩んでいる方は、弁護士に相談して法律的な観点から最適なタイミングのアドバイスや手持ちの証拠の法的効力について意見をもらうのがおすすめです。
また「不貞行為」の事実を明確に示す証拠が必要です。
しかし、証拠の確保を個人で行う場合、法的なリスクが生じる恐れや、確保した証拠が法的に認められない可能性があります。せっかく証拠を提示するのであれば、慰謝料請求できる証拠を用意したいですよね。そこで証拠集めに関して精通した調査業者や探偵に依頼することをおすすめします。
ひとりで悩まずに、まずは気軽に相談してみましょう。
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不貞行為の証拠を出すタイミングは、証拠がそろい、相手が嘘の説明をしたときです。
証拠が不十分のときに出してしまうと、ごまかして言い逃れをされる、証拠を消されてしまうといった可能性があります。
また、「夫が疑っている」「妻が感づいている」と当事者自身が気づくため、警戒するようになるかもしれません。警戒されるようになっては、証拠集めも困難になります。
まずは複数の証拠を集めることが重要ですが、難しく考えすぎず、行動の履歴を記録していくだけでも構いません。重要なことは粘り強く証拠というより人が行動した履歴を追い続けることです。
証拠がそろったあと、不貞行為の事実について話しを切り出すと、きっと相手は言い分を述べ始めます。説明に嘘があるとき、あるいは話しの「つじつま」が合わないときには、証拠を出すタイミングです。
相手が嘘の発言や言い訳を述べたあとに証拠を出すことで、言い逃れができず、認めざるを得なくなるでしょう。
証拠を集め、提示してまで不貞行為を認めさせたいと思う理由には、以下のような心理があると考えられます。
不倫された側は、相手に反省してほしい気持ちがあるから、不貞行為を認めてほしいと思うのではないでしょうか。不貞行為は、配偶者への裏切りともいえる行為です。
そのため、不貞行為をされた側が相手に対して、「深く傷ついたことを知り、反省してほしい」と思うのは当然です。
しかし、話しを切り出すと、相手は謝るどころか嘘や言い訳をして、認めない場合も少なくありません。そこで、証拠を突きつけて認めさせてやりたいと考えるのです。
「私(俺)を裏切り、傷つけたことを反省し、謝罪してほしい」と思うからこそ、証拠を提示してまで相手に不貞行為を認めさせたいのでしょう。
「慰謝料を請求したい」または「離婚請求をしたい」といった理由も、証拠を提示して不貞行為を認めさせたい要因に挙げられます。
不貞行為は、法的に認められる離婚原因のひとつですし、慰謝料請求の対象ともなります。
したがって、証拠によって不貞行為を立証できれば、慰謝料請求や離婚が認められる可能性は高くなります。
反対に、証拠が不十分では不貞行為だと言い切れず、慰謝料や離婚請求が認められる可能性は低くなります。
不貞行為が認められなければ、慰謝料も離婚も認めてもらえず、自分が受けた精神的ダメージだけが残ってしまうため、なんとしても認めさせたいと考えるのかもしれません。
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証拠が出た際には「今すぐにでも突きつけてやりたい!」と思いがちですが、証拠の出し方にもポイントがあります。
相手に言い逃れさせず、より有効に使えるよう注意点を確認しましょう。
証拠は複数用意しましょう。証拠の数は、多ければ多いほど見えてくるものがあるからです。
たとえば、LINEのやりとりだけでは不貞行為の証明は難しいですが、ラブホテルに出入りする写真も証拠として出てくれば、「不貞行為があった」と推察され、認められる可能性が高まります。
くわえて、ラブホテルの領収書があれば、裏付けにもなり得ます。
場合によっては、不貞行為の回数や頻度もわかるかもしれません。証拠が多いほど、このように不倫を立証しやすくなり、慰謝料請求や慰謝料の増額、離婚請求などの条件が通る可能性も高くなります。
「別居や離婚までは考えていない」という場合は、相手を追い詰めすぎないようにすることも大切かもしれません。なぜなら、相手を追い詰めすぎると、夫婦関係に亀裂が生じて修復が難しくなる可能性があるからです。
相手が不貞行為をしたのが事実であれば、「許せない」と感じるのは当然でしょう。しかし、追い詰めすぎると気まずくなり、かえって別居を提案されるかもしれません。
不貞行為をした原因が実は家庭内にあった、といったケースも存在します。絆や信頼関係は、一度失うと修復に時間がかかり、関係改善は決して容易ではありません。
「別居や離婚はしたくない」「再構築していきたい」と考えている場合は、証拠を出して相手を追い詰めすぎないよう、慎重に行動しましょう。
別居や離婚も視野に入れている場合は、強めの証拠は最初に提示せず、裁判までとっておくのがおすすめです。
強めの証拠とは、以下のようなものを指します。
【例】
・性行為をしている、または裸で写っている画像や動画 ・ラブホテルに出入りしている写真 ・肉体関係があったことがわかるLINEやメール など |
相手が話し合いや交渉に応じないケースでは、裁判まで進む可能性も考えられます。最初に強めの証拠を提示してしまうと、対策を練ってくるかもしれません。
あえて裁判時に出すことで、相手に言い訳をする時間を与えず、客観的な提示ができます。その結果、裁判を有利に進められるでしょう。
証拠がそろったあとは、話し合いから始めます。話し合いがまとまらない場合には、調停、裁判へと段階を踏んでいきます。
まずは夫婦で話し合いましょう。相手が不貞行為を認め、謝罪したり条件に合意したりした場合は、話し合いで決まった内容を示談書・誓約書などの書面に残して保管します。
書面に残すことで、「言った・言ってない」などのトラブルを防げるからです。夫婦での話し合いの際は、感情的にならないよう心がけましょう。
怒りやショックから、どうしてもお互い感情的になりやすいものです。しかし、感情のままに言い争っていては、話し合いがまとまらず長期化するかもしれません。
長期化すると、それだけ精神的負担が大きくなり、疲れ切ってしまいます。
裁判に進むことになれば、費用もかかってきます。できるだけ落ち着いて話し合いましょう。
話し合いが決裂した際には、家庭裁判所に調停の申し立てをします。調停とは、話し合いによって円満な解決を図る法的手続きです。
調停では、裁判官や調停委員が間に入り、双方の言い分を聞いたうえで折衷案を提案してもらえます。
話し合いによる解決を目的としているため、裁判のように「勝った・負けた」にはなりません。
双方が内容について合意をすれば成立となりますが、夫婦のどちらかが合意しない場合は、調停は不成立となり、裁判へ進みます。
調停が不成立になったとき、最終的に裁判へ進むことになります。
裁判では、証拠を提出して主張をおこない、裁判官によって請求を認めるか否かが判断されます。
そのため裁判時には、不貞行為の事実を証明できる強めの証拠の提示が重要です。
とはいえ、どの証拠が十分な証拠として提示できるか、個人で判断するのは難しいものです。話し合いをする前に、弁護士に相談してみるのも、ひとつの手段といえるでしょう。
不貞行為の証拠があるのに認めない場合には、証拠がいかに客観的であり、不貞行為が明らかであるかをもう一度確認しましょう。
たとえば「二人で食事をしている」だけの写真では、証拠として不十分であり、相手は認めず言い逃れる可能性があります。
よって、もう少し証拠を集めて、相手が認めざるを得ないようにするのが得策かもしれません。
一方、LINEで「昨日のエッチは最高だったね!またホテル行こうね」といった明らかな証拠があるうえで否定している場合は、裁判へ進むことになるでしょう。
不貞行為が認められるような証拠があれば、裁判で慰謝料や離婚の請求が認められる可能性は高くなります。
なかには、今後の対応が決まっておらず、証拠を出すタイミングに迷っている方もいるかもしれません。
不貞行為は、別居や離婚に至る可能性もあるトラブルのため、「今離婚するべきなのかわからない」「まだ子どもも小さいし…」と、悩むこともあるでしょう。
今後の方向性が決まっていない場合にもおすすめなのが、誓約書の作成です。不倫した配偶者に誓約書を書いてもらいましょう。
誓約書があれば、今後夫婦としてやり直す際にも、反対に、離婚して慰謝料を請求する際にも証拠になるため、交渉を有利に進められるはずです。
誓約書があれば、今のモヤモヤした気持ちも、少しすっきりできるのではないでしょうか。
証拠は出すタイミングを見計らいましょう。証拠があるからといって、すぐに提示しては言い逃れられたり、警戒されたりして、それ以降証拠が集めにくくなる恐れがあります。
証拠が集めにくくなると、裁判に進んだ際も証拠不十分となり、慰謝料や離婚請求が認められなくなってしまうかもしれません。
また、離婚したくない場合に、いきなり強めの証拠を突きつけてしまうと、相手は追い詰められたと感じて、亀裂が生まれてしまう可能性があります。
ケースによって証拠を出す適切なタイミングは変わってくるため、迷ったときには弁護士に相談するのがおすすめです。早めに弁護士に相談すると、最適なタイミングのアドバイスをしてもらえます。
不貞行為を認めない場合でも、弁護士が交渉することで話しがまとまるケースもあるので相談してみましょう。