過払い金請求にかかる費用はいくら?弁護士費用・司法書士費用の相場を解説

過払い金請求にかかる費用はいくら?弁護士費用・司法書士費用の相場を解説

過払い金請求では、書類の郵送費用や裁判費用のほか、弁護士や司法書士などに依頼する場合は依頼費用もかかります。

心配事を解消してスムーズに請求手続を済ませるためにも、費用はどの程度かかるのか確認しておきましょう。

本記事では、過払い金請求にかかる費用や、弁護士・司法書士に依頼するメリット、依頼費用を安く抑える方法などを解説します。

過払い金請求でかかる弁護士費用・司法書士費用が心配な方へ

弁護士や司法書士への依頼を検討しているものの、依頼費用について高額なイメージがあり、お金を用意できるか不安で相談自体を迷っていませんか。

最近では、初回相談無料の弁護士事務所や司法書士事務所も増えています。

相談を利用することで、以下のようなメリットが望めます。

  • 依頼した場合の弁護士費用・司法書士費用を教えてもらえる
  • 弁護士・司法書士に依頼すべきか判断できる
  • 法的観点から的確なアドバイスがもらえる
  • 過払い金があるかどうかわかる

相談したからといって、必ず依頼しなければいけないわけではありません。

過払い金には時効があるため、早期対応が重要です。

当サイトでは、過払い金請求に注力している弁護士事務所・司法書士事務所を掲載しております。

まずは下記からお気軽にご相談ください。

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過払い金請求の費用相場

過払い金請求は自力でおこなうことも可能ですが、弁護士や司法書士であれば対応を一任できます。

自分で請求する場合は手続き費用のみ、弁護士や司法書士に依頼する場合は依頼費用なども発生します。

ここでは、それぞれの費用相場や内訳などを解説します。

過払い金請求の手続き費用

過払い金の請求方法としては「交渉」や「訴訟」などがあり、費用の目安は以下のとおりです。

過払い金の請求方法金額
借入先と交渉をおこなう場合1,000円程度
裁判を起こす場合2万円程度

多くの場合、交渉では比較的短期間で決着がつきやすいものの返還率が80%程度、訴訟では比較的時間や手間がかかるものの100%取り戻せることもあります。

どちらを選択するべきかはケースによっても異なるため、まずは弁護士や司法書士などにアドバイスをもらうのがおすすめです。

以下ではケースごとの費用詳細について解説します。

借入先と交渉する場合

借入先と交渉する場合、内容証明郵便で過払金返還請求書を送付します。

内容証明郵便とは「いつ・誰が誰に対して・どのような文書を差し出したのか」などを郵便局が証明してくれるサービスのことです。

過払金返還請求書には、自分の住所・氏名・連絡先・過払い金の額・返金先・返金期限などを記載し、送付時の費用内訳としては以下のとおりです。

内訳金額
内容証明料480円
※2枚目以降は290円加算
郵便料110円
書留料480円

裁判を起こす場合

裁判を起こす場合、訴状などを作成して裁判所に提出する必要があります。

その際の費用内訳としては以下のとおりです。

内訳金額
収入印紙代1,000円~3万円程度
※請求額によって異なる
郵券代・予納郵券6,000円程度
※裁判所によって異なる
代表者事項証明書の取得費用600円程度
※請求方法によって異なる

【参考元】手数料額早見表(単位:円)|裁判所

弁護士や司法書士への依頼費用・手数料

過払い金請求を弁護士などに依頼する場合、以下のような依頼費用が発生します。

項目概要金額
相談料法律相談時にかかる費用1時間あたり5,000円~1万円程度
着手金依頼時にかかる費用1社あたり2万円程度
成功報酬解決報酬金過払い金の請求手続が完了した場合に発生する費用1社あたり2万円程度
減額報酬金借金返済中に過払い金請求をおこない、借金を減額できた場合に発生する費用減額分の10%程度
過払い金報酬過払い金を回収できた場合に発生する費用回収額の20%または25%程度

以下では、各項目について解説します。

相談料

相談料とは、過払い金請求などの相談をする際にかかる費用のことです。

主な相談方法としては面談・電話・メール・LINE・オンラインなどがあり、相場は1時間あたり5,000円~1万円程度ですが、なかには初回相談無料の事務所などもあります。

着手金

着手金とは、過払い金請求を依頼する際に支払う費用のことです。

相場としては1社あたり2万円程度で、たとえ過払い金請求がうまくいかずに回収できなかったとしても基本的に返還されません。

事務所によっては着手金を無料に設定しているところもありますが、多くの場合、そのぶん成功報酬は高めに設定されています。

成功報酬

成功報酬とは、過払い金請求を依頼して成功した場合に発生する費用のことです。

成功報酬には、以下のように解決報酬金・減額報酬金・過払い金報酬などがあります。

解決報酬金

解決報酬金とは、過払い金の請求手続が完了した場合に発生する費用のことです。

相場としては1社あたり2万円程度ですが、事務所によっては解決報酬金を無料に設定しているところもあります。

減額報酬金

減額報酬金とは、借金の減額に成功した場合に発生する費用のこと<?span>です。

たとえば「返済中の借金があり、回収できた過払い金を借金返済に充当した」というようなケースでは、減額報酬金が発生する可能性があります。

減額報酬金の相場としては減額分の10%程度です。

過払い金報酬

過払い金報酬とは、過払い金を回収できた場合に発生する費用のことです。

相場としては、交渉の場合は回収額の20%程度、裁判の場合は25%程度です。

実費

実費とは、事件処理の際に発生した費用のことを指します。

たとえば、交通費・郵便切手代・収入印紙代などが該当します。

過払い金請求の弁護士費用・司法書士費用の計算例

たとえば「借入先の数:3社、過払い金の回収額:100万円、交渉で解決した」という場合、「弁護士や司法書士への依頼費用・手数料」の相場表をもとに計算すると、金額は以下のとおりです。

項目金額
相談料1万円
着手金6万円
成功報酬解決報酬金6万円
減額報酬金0円
過払い金報酬20万円
合計33万円

また「借入先の数:5社、過払い金の回収額:300万円、減額できた借金:50万円、裁判で解決した」というようなケースでは、金額は以下のとおりです。

項目金額
相談料1万円
着手金10万円
成功報酬解決報酬金10万円
減額報酬金5万円
過払い金報酬75万円
合計101万円

ただし、事務所によっても料金設定にはバラつきがあるため、あくまでも目安のひとつとして参考にしてください。

正確な金額を知りたい方は直接事務所に確認しましょう。

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過払い金請求の弁護士費用・司法書士費用を支払うタイミング

基本的に依頼費用については、それぞれ以下のようなタイミングで支払います。

  • 相談料:相談した際に支払う
  • 着手金:過払い金請求を依頼する際に支払う
  • 成功報酬:過払い金請求の手続き完了後に支払う
  • 実費:事務所によって異なる

「過払い金請求を依頼したいけど、すぐには依頼費用を準備できない」という方は「過払い金請求の弁護士費用・司法書士費用を安く抑える方法」で解説している方法を検討しましょう。

過払い金請求の弁護士費用・司法書士費用を安く抑える方法

過払い金請求でかかる依頼費用の負担を抑えたい場合は、以下のような方法があります。

着手金無料の弁護士事務所・司法書士事務所を選ぶ

依頼費用のうち着手金については無料に設定している事務所もあります。

その分成功報酬などが高めに設定されていることもありますが、なるべく初期費用を安く抑えたい方にはおすすめです。

無料相談を活用して各事務所の見積もりを比較する

事務所によっても料金設定にはバラつきがあり、いくつかの事務所で見積もりを出してもらって比べてみることで安いところが見つかることもあります。

初回相談無料の事務所などもあるので、できるだけ費用をかけずに依頼先を比較検討したい方は積極的に活用しましょう。

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分割払い・あと払いに対応している事務所を選ぶ

依頼費用は一括払いが原則ですが、なかには分割払いやあと払いに対応している事務所もあります。

場合によっては事務所ホームページなどに記載がなくても対応してもらえることもあるため、依頼先候補が見つかった際は一度相談してみましょう。

過払い金請求を弁護士や司法書士に依頼するメリット

過払い金請求は自力でも可能ですが、弁護士や司法書士に依頼することで以下のようなメリットが望めます。

交渉を有利に進めてくれて全額回収が望める

賃金業者と交渉する場合、知識のない素人では交渉のペースを握られてしまって、不利な立場に置かれてしまう可能性があります。

法律知識や交渉ノウハウを持った弁護士・司法書士であれば、相手側の主張に対しても的確に反論してくれて全額回収も望めます。

過払い金の計算や書類収集などの手続きを一任できる

自分で過払い金請求をする場合、以下のような手続きに対応する必要があります。

  • 取引履歴の開示請求
  • 過払い金の計算
  • 請求内容の確定
  • 借入先との交渉
  • 裁判所への訴状などの提出や出廷 など

弁護士や司法書士であれば代理人として対応を一任でき、煩わしい手続きから解放されるというのも大きなメリットです。

なお、弁護士と司法書士では対応可能な業務範囲が異なります。

弁護士であれば制限なく対応してもらえますが、司法書士に関しては認定司法書士しか対応できないうえ、取り扱えるのは「140万円以下の案件のみ」であるため注意しましょう。

家族や友人にバレずに過払い金請求できる

自分で過払い金請求をおこなうと、金融業者や裁判所からの書面が自宅に届いてしまって家族などに知られてしまうおそれがあります。

弁護士や司法書士に過払い金請求の依頼をすれば、事務所宛てに書面が届くように配慮してくれるなどして、周囲にバレずに手続きを済ませることができます。

まとめ

過払い金請求でかかる費用は「自力でおこなう場合」と「弁護士や司法書士に依頼する場合」で大きく異なります。

弁護士や司法書士に依頼すると費用はかさみますが、過払い金の計算や請求対応などを一任できてスムーズに進行し、全額回収できる可能性もあります。

事務所によっては初回相談無料のところもあるので、まずは一度相談してみることをおすすめします。

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監修記事
杉本法律事務所
杉本 真樹 (群馬弁護士会)
解決への道筋は一つではありませんので、いくつか選択肢をご提案し、それぞれのメリット・デメリットをしっかりとご説明した上で、一緒に最良の選択肢を考えるように心がけております。(※本コラムにおける、法理論に関する部分のみを監修)
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アシロ編集部
編集部
本記事は法律相談ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※法律相談ナビに掲載される記事は、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
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